Monthly Web Magazine Aug. 2019
■ 北海道ドライブ 柴田由紀江
7月に10年ぶりの北海道旅行に行きました。10年前は近代建築を巡る旅でしたが、今回は森と緑、そして春咲きバラ前線の終着点を見に行くのが目的でした。
春に九州旅行をした際に慣れないレンタカーの運転で少し懲りたため、今回は思い切って自分の車で北の大地を走ろうとフェリーに挑みました。
◆自分の車で行くメリットは...
①事前にカーナビに地点登録が出来る(8日間で14か所を巡りました)
②スーツケースの容量を気にせず荷物が積み放題(靴を6足も運べました)
③なにより運転が慣れている(高速道路はクルコン走行必須の私です)
◆そして思い知ったデメリットは...
①狭いスロープを下る乗船が怖かった(車のセンサーが接近しすぎ警報を出し続け(@_@;)
②激しい船酔いで頭痛Max(大浴場の湯舟が波の出るプール状態)
③インターネットが無い(溜まった仕事を片付けるつもりがクラウドに繋がらず)
予想外の18時間でしたが、無事に苫小牧に上陸!そこからおよそ1,600kmのドライブを楽しみました。
中でも忘れられない出来事は、美瑛から芦別への移動でした。うっかりカーナビの設定を「距離優先」にしてしまったのです。
自分の車で未舗装の砂利道を何十キロも運転したのはおそらく初めての経験で、購入2年目のマイカーが砂ぼこりでとんでもない姿に。
それはとても細かく龍角散をまぶしたような状態になりました。しかも道中見かけるガソリンスタンドにはドライブスルー型の洗車機が存在しないという、これまた初体験。
ホテルの駐車場でバスを洗っている運転手さんに訊いたところ、高圧ホースの使い方を教えてくれました。
なるほど北海道では凍結して使えない洗車機よりも、ボイラー付きで解氷も出来る高圧ホースの方が役に立つというわけですね。
わずか200円でピカピカに戻ったマイカーを、白樺の林をバックに記念撮影しました。
そして何より嬉しかったのは、スーパー山道を走ったおかげで野生のキタキツネに遭遇出来たことです。
今回の旅行では真鍋庭園でエゾリス&洞爺湖でエゾシカの撮影が出来るかも?なんて淡い期待をしていたのが叶いませんでしたから、キタキツネの愛くるしい姿が間近で見られたことはこの旅のハイライトとも呼べる出来事でした。
船酔いを思い出すと、たぶん私はもう二度とフェリーには乗れないと思いますので、記念に写真とともに投稿させて頂きます。
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