Monthly Web Magazine Oct. 2019
兵庫県西部の播州地方の秋祭りは、各町内で屋台練りを行います。
屋台は太鼓台になっており、見かけが大きく、太鼓も低く響くものを使っているため、迫力がある屋台練りが各地で行われます。
10月9日、姫路市の飾磨地区で行われた恵美酒宮天満宮と浜の宮天満宮の祭りを見に行きました。
姫路の屋台は宝形造の神輿屋根屋台に伊達綱と呼ばれる大きな飾り綱が四隅についており、周りを竹の棒の先に和紙を花のように付けたシデ棒が取り囲んでいます。
一番有名な秋祭りは松原八幡神社秋季例祭風流、通称灘のけんか祭ですが、飾磨の祭りも、恵美酒宮天満神社の台場練り(24人の練り子が土台だけで練る)、浜の宮天満宮の台場差し(24人の練り子が土台だけで差し上げて時間を競う)が有名です。
午前9時に山陽電鉄飾磨駅を降りたら、駅の北側の道路で屋台練りが行われていました。
狭い交差点での二台練り、腹に響くような太鼓の響きと「ヨーイヤサ」の掛け声など、想像以上に迫力がありました。
しばらく休憩した後、8台の屋台は順番に三井住友銀行前で「台場練り」や差し上げを行います。
舁き棒が空中に浮かんでいる光景は見ごたえがありました。
恵美酒宮天満神社に行くと、宮入が始まっていました。
台場練りや差し上げ、練り場での二台練りが行われていました。特に二台練りは、本気で押し合っているので、観客の方に迫ってくることもあり、大変迫力がありました。
近くの宮公園が浜の宮天満宮の御旅所になっており、台場差しが行われるので、見に行きました。
終結する屋台。
大きい屋台が4台、小さい屋台が3台。
台場差し
帰りに恵美酒宮天満神社に立ち寄ると、四台練りが行われていました。
その頃には人が多くて撮影するのも難しくなっていました。
その他撮影した祭
津島の各地で行われていた秋祭りを、津島神社が県社から国幣小社に昇格したのを記念して合同で行うようになったものです。
山車や石採祭車が繰り出し、山車にはからくり人形が載っています。
最大の見どころは本祭の夜に11台の山車が一斉に長時間「車切り(シャギリ)」という回転運動を行う「一斉車切り」です。
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