JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Feb. 2020

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■ 最近の撮影から 大野木康夫
 
 
  最近、新型コロナウイルスの影響で、人の集まるようなところに撮影に行こうとすると、子どもが受験を控えていることもあり、家族がいい顔をしなくなりました。
  2月に入るとその兆候は顕著となったので、撮影に行ったのは、人があまり来ない山城3箇所とついでに行ったお寺2箇所となりました。
  山城は、冬がベストシーズンなのですが、年が明けてから膝の調子が良くないので、だましだましの訪問となりました。
 
 飯盛山城(大阪府大東市・四条畷市)
 
 戦国時代の一時期、畿内に君臨した三好長慶の居城です。
 土留めの石垣がよく残っていますが、大東市側の石垣群は倒木がひどくて近づけませんでした。
     
 
 
 長福寺・長弓寺(奈良県生駒市)
 
 飯盛山城から阪奈道路で峠を越えればすぐ行くことができるので、ついでに行きました。
  長福寺は無人、長弓寺も2~3人にしか会いませんでした。
   
 
 
 白旗城(兵庫県上郡町)
 
  言わずと知れた赤松円心の居城ですが、足利尊氏が九州から攻め上った時に、新田義貞の大軍を引き付けてびくともしなかったことから、最近は「落ちない白旗城」として上郡町が受験生向けに売り出しています。
  浮石だらけの急な石段を長時間上らなければならず、膝が心配でしたが、何とか持ちました。
  侍屋敷跡や大手曲輪跡に立派な石垣が残っていますが、道なき道を下らなければならないので、少し苦労しました。
           
 
 
 感状山城(兵庫県相生市)
 
  白旗城と同じく新田の大軍を足止めした赤松則祐が足利尊氏から感状を授かったことから名付けられたそうです。
  登城路が整備されていますが、かえって歩きにくかったです。
 南曲輪、出曲輪、大手門跡などに石垣がよく残っています。
           
 
 人が少なくなった京都や奈良を記録することも意義があるような気がしますので、今後は観光名所も訪れていきたいと思います。
 

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