JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Mar. 2020

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■ 茨城県自然博物館   川村由幸

我家から真壁等桜川市に撮影に出かける折に、この博物館の道路案内標識を幾度も見かけていました。
一度訪問してみたいとの思いがやっと実現しました。

  

所在地は坂東市の菅生沼のほとり、公園と呼べる広大な屋外施設も併せ持つ施設です。パンフレットにも「ミュージアムパーク」の冠名が施されていますが、その名の通りの施設です。
出かけたのは2/23三連休の真ん中で新型コロナウイルスの影響が出始めていましたので、空いているだろうと予測して出かけました。
予測は見事に外れ、三連休のパワーが勝り、多くの見学者が訪れていました。
そうなると今度は感染が心配になりだし、見学は取りやめてこのまま帰宅することも頭をよぎったのですがマスクをつけて入館。

  


この日は「さくら展」という特別展示があり、入館料\750でチケットを購入、まず最初はマンモスとその奥にヌオエロサウルスの骨格標本が続き、そのスケールに圧倒されて見学が始まりました。

  

その後は ①進化する宇宙 ②地球のおいたち ③自然のしくみ ④生命のしくみ ⑤人間と環境 ⑥観察コーナー ⑦茨城の自然と展示は続きますが、これはと思う展示はありませんでした。
東京国立博物館を見学していますから、比べていけないのは解っていても物足らなさを感じてしまいます。
特別展のさくら展も見学しましたが、これで入館費が4割アップでは割に合わない気がしました。

  

そんな中でも上のDNAの模式展示はなかなかに美しく、博物館というよりも美術館の趣きでした。
さらに茨城県立であることからか茨城の自然のコーナーがあり、これには好感を持つことができました。
ただ、もう一回行くかと問われたら、肯定的な回答は難しいかもしれません。小学生の教材としては、とても有効な展示だとは思いますが。
最後に70歳を過ぎた私は入館料を余分に支払ってしまいました。70歳以上対象の割引があったにもかかわらずそれを利用しなかったのです。

 

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