JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Apr. 2020

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■ 今年の花見 野崎順次

私の自宅は兵庫県で、職場は大阪府である。今日にも、その両方に緊急事態宣言がでる。花見などのんきなことを言っておれない時世である。ちょうど一週間前、3月29日(日)、京都に花見に行った。時節柄、遠くへ行く花見はこれが最後になるかもしれない。

千本今出川から千本通りを北へいく。左に折れて、まずは千本釈迦堂(上京区)である。国宝本堂の前に阿亀桜というシダレザクラがある。すこし散りかけであるが、充分楽しめる。山門の前にソメイヨシノが1本あって満開である。

   

千本通りに戻り、少し北に行って石像寺(釘抜地蔵)の重文弥陀三尊石仏を拝観した。

さらにバスで北上して、上品蓮台寺(北区)へ。隠れた桜の名所とのことで、初めて行った。シダレザクラは散っていたが、ソメイヨシノは満開だった。仏師定朝のお墓があるということは後で知った。

   

それから、バスで東山へ行った。青蓮院の前を通って、黒門から知恩院に入った。ソメイヨシノの本数は少ないが、それなりに味わいがある。写真は、三門、阿弥陀堂、納骨堂の順番である。

   

知恩院の南隣が円山公園で、通称「祇園の夜桜」という有名な桜がある。正式名は,一重白彼岸枝垂桜(ヒトエシロヒガンシダレザクラ)といい,現在は二代目で、樹高12メートル,幹回り2.8メートル,枝張り10メートルである。日本一のシダレザクラといわれたこともあるが、いつごろからか枝張りのバランスが悪くなったような気がする。

   

阪急京都河原町駅近くの高瀬川河畔もちょっとした名所である。

   

おまけは家の近くの阪急武庫之荘駅。

   

最後に我が家のソメイヨシノとシダレ。

   

 

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