JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Apr. 2020

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■ ダイサギも面白い  田中康平

近くの溜池3つをめぐる散歩が日課のようになっていて、散歩中に野鳥を見ている、これが結構面白い。この季節は冬鳥が帰り始める一方で夏鳥もツバメを皮切りに目にするようになってくる。
冬鳥でここらに出現する中ではダイサギが最も大きくて見応えがある。ダイサギには2種類あって、日本では冬鳥となるオオダイサギと夏鳥となるチュウダイサギが入れ替わるように飛来するとされる。ただ、越冬するチュウダイサギも結構いるようで、解りにくい。
判別のポイントは脚とされる。チュウダイサギは夏冬とも真っ黒だが、これに対しオオダイサギは冬には脚が黄色くなる、と日本の図鑑にある。
近くの溜池に現れるダイサギは冬でも足が黒いように見えてチュウダイサギの越冬のように思われるが、足の黒っぽいオオダイサギというのもいないとも限らない。数日前に別のやや小ぶりのダイサギが現れるようになって、こちらは明らかにチュウダイサギの様だ。米国の図鑑ではダイサギの特徴は足が黒いことだ、黄色い脚のダイサギのように見える鳥は白化したアオサギだと明記しているのもあって何が何だか分からない。
ダイサギひとつでも結構色々な見方があって鳥を見るのは面白い。鳥は人類よりはるかに先輩の野生生物だけあって学ぶことも多いような気がしている。

写真は、美しい姿で 1.着水する、2.離水する ダイサギ、近くの溜池でそれぞれ2月と4月に撮影、チュウダイサギのようにも見えるがオオダイサギかもしれない。3.オオダイサギと思われるダイサギ、5月に対馬で撮影。4.近くの溜池で水面をダンスするように遊ぶダイサギ、2月撮影。

    

 

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