JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine June 2020

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■ 畦道の小さい美   川村由幸

新型コロナウイルス感染拡大でどこにも撮影に出かけず、三密を避け、在宅勤務を続けております。
6月からは2回/週の出勤にしておりますが、自宅で時間を持て余すこと甚だしくうっちゃりようがありません。
そんな中、利根川の洪水防止のための調整池の中を歩くことは天候が許す限り続けています。
そんなウォーキングロードをカメラを持って歩いてみました。
ここは、水田のための利根運河が流れており、翡翠、雉、山鳥などめずらしい鳥を頻繁に見かけます。
ただ、鳥の撮影はむずかしいので最初からあきらめ、動かない小さな美しいものを探してみました。

    

当然、皆さんの想像通り対象は野の花ということになります。たんぽぽぐらいは承知していても他の花は名前もしりません。(編集者注:カキドオシ?、アザミ、キンポウゲ、ノゲシかブタナ?)
そしてまた、これらの小さい花の撮影もそこそこに難易度が高いのです。

    

上の花、8枚の内4枚が黄色の花、野辺の花は黄色が多いのでしょうか。(編集者注:ユウゲショウ、?、オオバコ科?、オオアマナ?)
しかし、自分の思うようなピントで撮影ができません。小さい花に切れるようなピントの一枚がないのです。

    

上の最後の花、蘭に似てなかなかにかわいらしい花でしょう。どなたか名前をご存知でしたらご教示お願いします。(編集者注:タンポポ、ナズナ、ヒメジオンかハルジオン、ユキノシタ)
たんぽぽの綿毛もうまくピントが会いませんね。球体ですから奥行があり全体にピントが合いにくいのでしょう。

   

上の一番目はあじさいの一種のように見えます。葉もあじさいぽいです。 二番目の黄色はたんぽぽではありません。(編集者注:ガマズミ、ノゲシかブタナ?、カタバミ)
いつも小一時間、5km強歩いている田圃道の両側を目を皿のようにして歩いた結果が上の画像たちです。
小さいながらも美を持っていて、野にある時よりもこのように一枚の画像として切り取ったほうがその美が際立つようです。
惜しむらくは私にもう少しピントの切れの良い撮影の技量が備わっていれば、さらにその美が強調できたのではと残念な思いです。
久しぶりにカメラを手にしてシャッターを切るのはとても楽しい時間でした。いつになったら、日本中自由に行き来が出来、思う存分シャッターが切れるようになるのでしょうか。

 

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