JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Aug. 2020

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■ 昔のコレクション  大野木康夫

寺社や城郭に興味を持ったのは小学校1年生くらいですが、小学校3年生くらいから鉄道にも興味を持つようになりました。
小学校4年生頃からは、一人での遠出を許してもらえるようになったので、京都駅に行って一日中鉄道車両を眺めたりしていましたが、そのうち、旧国鉄の切符、特に硬券と呼ばれる厚紙製の切符を集めるようになりました。
今は硬券は発売されておらず、たまにマニア用のものが発売されるくらいになったので、特に集めたりはしていませんが、昔集めたものを切手帳に保存しているので、一部紹介します。

小学生のころ(昭和40年代から50年代にかけて)は、国鉄は50km以上の切符を買うと、いくらでも途中下車ができたので、途中のすべての駅に途中下車して入場券を買っていました。
米原駅から膳所駅までの入場券はそうして買い集めたものです。



大学で東京に住んだので、東京の駅の入場券を買う機会が多くなりました。
代々木から水道橋、新大久保から大崎は、午前中で授業が終わったので、歩いて山手線を半周して買い集めたものです。



そのうちに国鉄はJRとなり、次第に硬券は発売されなくなりましたが、平成7年になって、硬券入場券をマニア向けに発売するようになりました。
特にJR北海道は、収益向上のため、路線ごとに硬券入場券のセットを通信販売で発売していました。

深名線の硬券入場券セット
日付が実際の機械で刻印されている。



函館本線(山線)の入場券セット
日付がプレ印刷になっており、マニアからすると少し残念。



平成7年7月7日に、JR西日本が全駅で硬券入場券を発売した時は、買い損ねましたが、その後、平成8年8月8日や駅名変更の時に硬券入場券が発売されたので、出勤前に買いに行きました。
行ったのは、昔から硬券入場券を売っていなかった駅(大津駅)や、駅名変更後は硬券入場券を売っていない駅(嵯峨嵐山駅)などです。



硬券乗車券(近距離)

北海道と九州は青色、その他は赤色の切符でした。



硬券乗車券(遠距離)

50km以上の切符です。



自由席の特急券や急行券も同じ形です。



行先の駅のところで切って発売する遠距離切符もありました。



硬券の指定席券です。
ほとんどの列車は廃止されてしまいました。



みどりの窓口で買った遠距離切符
切符に押されている小さな丸い駅名印は途中下車の際に押されるものです。



軟券の急行券



窓口発券の軟券乗車券と車掌さんが車内で発行する補充券(乗り越しなど)



みどりの窓口で発券される指定券(初期型)や定期など



指定券、私鉄の切符
加悦鉄道、南部縦貫鉄道、尾小屋鉄道は廃線になりました。



指定券
一番下は、天王寺から新宮まで走っていた夜行の普通列車「はやたま」の寝台券



指定券



国鉄、私鉄の軟券など

券売機のものは、印刷が消えやすいのでけっこう高値で取引されているらしいです。



 

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