JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Dec. 2020

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 ■ 鳥の博物館   川村由幸

我孫子市の運営する「鳥の博物館」に行ってきました。
日本で唯一の鳥専門の博物館です。この博物館が設立されたきっかけは山科鳥類研究所が1984年に我孫子市に移転したことで、博物館は1990年に開館しています。今も二つの施設は隣接しています。
この博物館の場所は水質悪化で悪名高い(最近は随分と改善が見られるのですが)手賀沼のほとりでまず手賀沼の鳥たちの展示から始まります。

  

水質悪化だけが原因ではないでしょうか、昔見ることが出来、今は手賀沼では見ることが出来なくなった鳥たちの紹介もありました。
そこから先はたくさんの鳥の剥製展示が続きます。

  

なんでもこの博物館は日本鳥類633種の約6割に当たる385種の標本を収蔵しているそうです。来年の1/Eまでそれら全ての収蔵品が展示される特別企画が開催されていました。

  

しかし、ガラス張りの展示品の撮影は厄介です。ガラスに周囲が写りこむを防げません。ガラスにカメラレンズを付けて撮影すれば写りこみは防げますが、狭い範囲しか撮影できないことになってしまいます。
言い忘れましたが、ここは70才以上は無料、もちろん私は無料です。
もちろん、剥製標本だけでなく、骨格や鳥が飛べるしくみ等の展示もあります。
絶滅した鳥や絶滅しそうな鳥の展示もありました。

  

日本人にはおなじみのトキ、一度絶滅し中国の力を借りて復活の過程にある鳥です。山階鳥類研究所が発見したヤンバルクイナも絶滅の危機にあるのでしょう。そうだ、ヤンバルクイナ、見逃してます。
動かない剥製は、一羽一羽の鳥をじっくりと観察できます。とてもうつくしいものです。
1月末までにもう一度訪問し、一羽一羽をもっとゆっくりじっくりと見てみたいと思っています。

 

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