Monthly Web Magazine July 2021
■京都大阪からJR特急で鳥取県若桜へ、郡家駅で乗り換え0分! 野崎順次
鳥取県八頭郡若桜町若桜の街並み(旧若桜街道若桜宿)が重要伝統的建造物群保存地区に選定されることになったので、令和3年6月5日に尼崎から日帰りで出かけた。
関西から一番早いJR特急は、スーパーはくと1号で午前7時57分三ノ宮発、10時2分
郡家着である。ここで若桜鉄道に乗り換えるのだが、その出発時間が同じ10時2分なのである。すなわち、乗り換え時間が0分である。しかも乗り換え不可なら、次の電車は11時59分(土日祝)だからほぼ2時間待ち。2時間かけてきて、2時間待つことになる。
駅の構造は平屋でプラットフォームは三つ、改札口の方から①と②は智頭・津山・大阪方面および若桜方面、③が鳥取方面である。スーパーはくとは③フォームに着くので、その先頭車両後方のドア(前方にドアなし)から出て、先の踏切を渡り、2番フォームの若桜行きに乗ることになる。
さて乗り換えられるか?
YAHOO知恵袋に「ナイス」な解答が出ている。
「郡家駅は島式ホーム1面2線なのでスーパーはくと到着の向かい側です。時刻表では0分でも実際は15秒単位でダイヤを作成しているので、15~30秒程度の乗り換え時間があるものと思われます。
ナイス!」
「郡家駅でスーパーはくとを降りたらその目の前に若桜線(若桜鉄道)が止まっているはずです。
スーパーはくとからの乗り換え客が乗るのを待って、若桜線は発車するはずです。
若桜線は本数が少ないので、乗り換え客を待たずして発車することはないと思います。(でないとタクシーとかに客が吸い取られますから…)
ナイス!」
さらに、私自身の記憶では、以前にスーパーはくと1号で鳥取に行ったとき、郡家駅で隣の若桜駅電車(一両)を見ると、駅員か車掌さんが人待ち顔でこちらを見ていてようで、待ってくれるのではないかと漠然と思っていた。
念のため、事前に若桜鉄道郡家駅に電話をすると、若桜観光協会の人が出てきた。「乗り換えられますか?」と聞くと、気の毒そうに「踏切の遮断機が下りるので、だめです。」とのこと。現地に行って分かったが、JR郡家駅の構内の一角に若桜観光案内と若桜鉄道切符売り場を兼ねたコーナーがあった。そのスタッフが電話に出たようだ。
さて、6月5日、郡家駅に10時2分に着いた。先頭車後方のドアから降りて、撮影機材の入った重いキャリーバッグを引っ張って小走りに踏切に向かった。すると、何と遮断機が上がった。踏切を渡り始めると途中で遮断機が下りてきて、しゃがんでくぐる際にこけてしまった。2番フォームの駅員さんが助けに来てくれたが、その時、若桜行き一両列車が動き出した。
結局、乗り換えられないのである。とはいえ、次の11時59分まで待つわけにはいかない。実は事前に調べてバスがあることを知っていた。10時36分郡家駅前発日本交通バスで若桜へ向かった。
「関西から若桜に来てほしくないのか」と郡家駅構内の若桜観光協会の人に文句を言うと、その電車は鳥取発で鳥取・郡家間はJR線路を使っている関係で、どうもJRが時間を決めている様子。しかし、郡家駅からは若桜鉄道の線路だし、次の電車まで充分すぎる間隔があるので、出発をせめて2分遅らせることに問題はないと思うが。
大阪の会社の近くに鳥取県大阪事務所があるので、そこにも文句を言っておいた。去年に同じ苦情を聞いたことがあるらしい。
郡家駅で若狭10時02分発の電車をどうして10時04分発に変更できないのか、誰か教えてほしい。案外、単に「やる気がないから」というのが真相なのかな!?
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