Monthly Web Magazine August 2021
■ アオサギの話 野崎順次
アオサギは、ペリカン目サギ科アオサギ属に分類される。昔はコウノトリ目だったが、最近の遺伝子解析ではペリカンに近いそうだ。
アオサギは身近な鳥としてはおそらく最大かと思われる。個人的な見解として、印象はあまりよくない。白鷺の優雅さがないし、鶴の気品もない。目つきが悪い。また、臆病なのか、20-30m以内に人が近づくと、遠くへ逃げていく。そんなアオサギを目前で観察でき、生態の一部を撮影することができた。
最初は冬季の渡り鳥で知られる昆陽池(兵庫県伊丹市)で、時は今年5月11日。
水辺で何かを凝視している。1mくらい近くに寄っても、こちらに気づいていない様子。よっぽど大事な関心事があるのかなと見ていると、一瞬、くちばしを差し入れて、何かを捕獲し、あっという間に飲み込んでしまった。どうやら子亀を捕ったようだ。
そして、くちばしを洗って、すましている。
6月13日
京都の東寺に行った。校倉造の宝蔵の堀にアオサギがいた。こんなに人馴れしているというか、なめきっているのも珍しい。眼前2mで歩き回っている。
とすると、平気でウンチをした。下痢便のごとく低粘度で、色調はベージュから純白に変わった。ほんの1.5秒の出来事だった。
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