JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Nov. 2021

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■ =東海道の延長戦(線??) 終点:高麗橋=   酒井英樹


 前回、東海道の終点が京三条大橋ではなく大坂・高麗橋としながらも紹介なしだったので改めて・・。

 高麗橋は大坂城の惣構の一部であった東横堀(現:一級河川淀川水系東横堀川)に掛かる。高麗橋は公儀橋(幕府が直接管理する橋)の中でも特に重要視され、西詰には幕府の高札が立てられていた。
 西詰にはかつて大正末期には「百貨店通り」と呼ばれた大阪のメインストリートであった堺筋に面する。
 現在の橋は昭和4年(1929)に架けられた鉄筋コンクリート製のアーチ橋
      


 東海道の起点である日本橋と同様に上空には都市高速(阪神高速1号環状線)の高架橋が・・
 


 里程元標(道路元標の前身)跡
 


 付近には、

  三越大阪店(大正6年(1917)竣工 平成17年(2005)閉店 非現存)
 

跡地に立つ北浜タワー(The Kitahama Tower:日本で最も高い(209m)分譲マンション)
 

  大阪証券取引所(昭和10年(1935)竣工 外観保存)
 


  高麗橋野村ビルディング(昭和2年(1927)竣工 安井武雄設計)
 


 高麗橋から京街道の復路をたどる。東横堀川を上流に・・といってもわずか100mほど・・江戸時代の淀川本川である旧淀川(一級河川淀川水系土佐堀川)との合流点に到着。
 


 合流点から上流200mで八軒屋に着く。
    
 
  浮世絵『浪花百景 八軒屋夕景』
 


 水陸両用バス
 

ラバーダックが浮かぶ八軒屋の夜景(令和2年撮影)
  
 

 せっかくだからここからの復路は舟運で・・。
 江戸時代は京から大坂までが舟運、大坂から京は徒歩・・逆だろうという突込みがありそうなので・・続きはいずれか忘れたころに???・・。

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