Monthly Web Magazine Dec. 2021
■割引切符 大野木康夫
9月末に通勤定期を購入したら、特典で11月中にJR西日本の京阪神近郊区間内1日乗り放題1,000円の切符を買うことができるようになっていたので、乗用車では効率が悪い阪神間の文化財建造物の撮影に使用しました。
初めは尼崎の寺町に行きましたが、阪神尼崎が最寄り駅でJR尼崎は少し遠いので、大阪駅で阪神電車に乗り換えました。
本興寺
重文建造物3棟とも、少し撮影しにくいシチュエーションでした。
今年は宝物公開も中止されたようですが、天下五剣のうち、近世において最も数奇な運命(身延山で盗難⇒大阪の刀剣商が売り出し⇒本興寺が購入)を辿った日蓮聖人の破邪顕正の太刀、数珠丸恒次はいつか拝観したいと思います。
長遠寺
次に西宮神社に向かいましたが、より便利な阪神電車を利用しました。
西宮神社
「十日戎開門神事福男選び」のスタート地点である表大門は修復されて鮮やかな朱色でした。
大練塀は修復工事の終盤でところどころ最後の化粧塗りがなされていませんでした。
西宮神社からさくら夙川駅まで歩いてJRで芦屋まで移動しました。
旧山邑家住宅(淀川製鋼迎賓館)
大谷石をふんだんに使った外観も内部の保存状態も良好でした。
一時期は社員寮であったというのも興味深いです。
次は阪急電車で芦屋川から王子公園まで移動しました。
旧ハンター住宅
王子動物園の中にあり、参観するには動物園に入る必要があります。
ここから新神戸までは歩いたほうが早そうだったので、歩きました。
布引水源地に行くか、北野の洋館や相楽園に行くか迷いましたが、ロープウェイで布引水源地に行きました。
布引水源地水道施設
ロープウェイで上ると、五本松堰堤が遠望できるのと、下りだけでかなり楽ができます。
多くのハイカーでにぎわっていましたが、冬の方が撮影しやすかったかもしれません。
徳光院
布引水源地を下る途中にあるので立ち寄りました。
最後は砂子橋で、そこから三ノ宮まで歩いて京都に帰りました。
結局、JRを利用したのは、京都~大阪、さくら夙川~芦屋、三ノ宮~京都の3回でした。
3区間の通常運賃の合計額は1,800円でしたので、差し引き800円の節約にしかなりませんでした。
それでも、訪問しにくかった阪神間の文化財建造物を訪問するきっかけになってよかったと思います。
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