JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Aug. 2022


■ 車の更新 川村由幸

もう一度今保有の車の車検をするつもりでいました。更新は2年後と考えていたのです。
何がきっかけだったのか定かに記憶していないのですが、この2年でEV化が大きく進む環境にならないと思ってしまったこと。
また、自分も75歳が近づき、今の車には追従型のクルーズコントロールぐらいしか安全装置が装着されていないと思い当りました。
しかも車に乗れるのも長くて残り10年。どちらにしてももう一度の更新が必要なら、早く安全装置がしっかりした車に乗り変えるべきだろう。
との結論となり、人生最後の車の更新を実行しました。
ところが、部品不足で欲しい車の納期はなんと5~6ヵ月。ディラーと商談をはじめたのが5月でしたから納車は11月、今保有の車の車検切れギリギリ。早々に契約をして納車を待つことにしました。
ところが、待つ時間が長いというのは人の心を揺らすもので、当然今の車を下取りに出す契約でその下取り価格が適正なのかに疑問を感じだしたのです。
そして思わず、ネツトの中古車査定依頼をポチリ。
それからがさあ大変、5分と経たずに電話がひっきりなし、相手不明の携帯の着信音が鳴りっぱなし状態となりました。さらに登録したメールアドレスに売却要請のメールが山ほど。
中には、たちの良くない業者もあり、掛けてきた電話をワンギリしてこちらから掛けさせようとするのです。もちろん着信拒否をしました。
新車の長納期のため、中古車の人気が高く中古車不足の状態だったようです。
ともかくその対応で大慌ての大忙し状態を経験し大汗をかいてしまいました。
そんな中、対応が丁寧だった2社と面談し、見積査定をしてもらったのです。内1社の査定は車を購入するディラーの査定が適切であることを裏付けるものでした。
ところが残りの1社の査定は、現在只今の売却ならディラー査定の1.5倍の価格が提示されてしまったのです。
現在只今となると新車納入まで車がなくなります。と言ってじっくりと考えている時間もありません。即決を求められ売却に同意してしまいました。
0.5倍の金額はそこそこ大きなもので、どうしても車が必要な時にレンタカーを毎月数回借りても十分なメリットが出るレベルです。
9年乗った車が驚くほどの高値で売却できてしまいました。売却を決定したのが7/上でしたのでそこから車がありません。
困ったことが起こっています。撮影に出かけられません。
とんでもなく暑い夏を迎えて、撮影機材を手持ちの電車移動は無理筋です。億劫な気持ちが先行してレンタカーを借りてまでという気持ちになりません。
娘の軽でも借用して、週末に近場に撮影に出かけようかと考えているこの頃です。
車の売却、後悔はしておりませんが不便は感じております。面白い経験をした夏の始まりでした。

 All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中