Monthly Web Magazine Aug. 2022
■ 加古川・姫路撮影行 野崎順次
8月7日日曜日、快晴、気温32~33℃、暑いが何とか耐えられる温度である(と思う)。
08:30ころ家を出て、阪急、JRを乗り継いで、09:48
に東加古川駅に着いた。
今日の最初の目的地は教信寺である。東加古川駅と加古川駅の間の西国街道沿いにあり、その南には国道2号線が並行している。土日のバスの便は少ないので、東加古川駅からタクシーに乗った。タクシーの運転手さんも「休みの日は特にバスが少ない。国道を走っているのをあまり見たことない。」とおっしゃる。お寺に直近の野口バス停で降りて、両方向のバスの時刻表をスマホで撮っておく。
10:00から11:10 教信寺で撮影。
塔頭常住院の枯山水庭園は、「兵庫県の日本庭園」の著者、西桂の作庭である。本堂を借景に阿弥陀の導く二十五菩薩をモチーフにした神仙の世界である。また、塔頭不動院の庭園は塀越しにしか見られないが、核心部は三尊石風の枯滝の前に鯉魚石らしき立石があり龍門瀑らしい。推定江戸後期でなかなか見ごたえがある。
教信寺には興味深い石造物もある。沙弥教信の墓塔と伝えられる鎌倉末期の五輪塔(県文)、古墳時代家形石棺の蓋など。
国道2号線に戻り、(コンビニで発泡酒ロング缶を飲んでから)11:23
の東加古川方面のバスを待つことにした。炎天下のバス停にはおばあさん一人がベンチに座っていた。暑いですねと話しかけたら、いろいろ教えてくださった。自宅は教信寺の隣で春は桜がとてもきれい。昭和13年生まれの84歳で空襲の経験がある。町内の皆と防空壕に逃げ込んだら、そこに焼夷弾が落ち、前の方にいた人は全滅だった。死体はたくさん見たが、腐乱した臭いは知らないとか、いろいろ話してくれる。腹部を露出した娘がバス停前を通り過ぎると、「裸や」とつぶやく。はしたない恰好だという意味だ。この地区の2号線はたった2車線で渋滞している。そのため、バスも遅れている。突然、渋滞中の軽四からおばあさんに声がかかった。知り合いのおばさんのようだ。おばあさんは直ちにイオン(隣のバス停)までお願いと言って助手席に乗り込んだ。私は炎天下で一人残された。12分遅れでやっとバスが来た。
1200頃 東加古川駅、1230頃 姫路、1245 姫路駅前からお城を一周するループバス(100円)で市立美術館に向かう。
1300から1340 市立美術館で撮影。
建物は、前の芝生広場には彫刻が点在する。淀井敏夫「海の鳥と少年」、木内克「エーゲ海に捧ぐ」、伊東傀「水着の女」。
常設展示の國富奎三コレクションは、印象派が多く、一部を除いて撮影OKなので非常に喜ばしい。私はピサロの作品が好きでどの時代のものでも心惹かれる。クールベ「波」、モネ「日の入り」、ピサロ「花咲くプラムの木」。
1345 再びループバスに乗り、1400 大手前通り着。再び、発泡酒ロング缶飲む。
1400から1510 大手前通り野外彫刻を撮影。
野外彫刻が大手前通りの東西両歩道にある。前回西側南半分を撮ったので、今回は西側北半分、東側全部を撮影した。予想以上にいい作品がそろっている。朝倉響子「二コラ」、 船越保武「花を持つ少女」。
東に移動して、 佐藤忠良「ブーツの少女」、大桐国光「夏帽子の少女」、 森田やすこ「煌」、 岡本銕二「暖流」。
1510頃、本日の撮影予定は完了した。灘菊酒造直営のかっぱ亭で、いつもの日本酒ではなく生ビールを飲み、オリジナル酒粕味の名物大串白おでんをいただく。ちなみに姫路で一般的にはおでんをしょうが醤油で食べる。近くに英洋軒という店があり、ギョウザとオムレツとスブタが看板メニューのようで痛く興味を抱いた。次回は是非。
1555 姫路駅前風景
その後、1623 山陽姫路、三宮で阪急に乗り継いで、1800頃帰宅。
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