JAPAN GEOGRAPHIC

岡山県笠岡市 高島

(Takashima Island, Kasaoka City, Okayama Pref.)

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伝説と磐座と遺跡の島
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漁業、民宿 


 May 3, 2018 野崎順次 source movie

国指定名勝 高島

笠岡諸島は瀬戸内海国立公園のほぼ中央に位置する。高島は国指定の名勝地で、周囲には有人無人島が転々と飛び石のように連なり、波穏やかな海に浮かぶ風景はまるで日本庭園を眺めているようである。高島の最高峰・神卜山からの景色は特にすばらしく、最近その一部が樹林で見えなくなってきたものの、周辺の小島や笠岡諸島はもちろんのこと、西は福山、東は下津井方面、はるか南方には塩飽諸島は四国の連山を望見することができる。

高島は、古くから内海航路の需要な寄港地として栄え、古歌にも多く詠われてきた。島内からは旧石器から縄文・弥生・古墳時代を経て古代・中世に至るまでの各時代の遺物が出土し、島の歴史が浅からぬことを教えてくれる。

古事記・日本書紀には、神武天皇が東征の途上「吉備の高島宮」に数年滞在したと記されている。近隣では古くから、高島宮とはこの島のことであると考えられてきた。島内には神武天皇にまつわる伝説が数多く残っている。高島神社は神武天皇をまつっており、明治以前には「神武皇帝宮」などと呼ばれていた。神卜山は神武天皇が吉凶を占った場所といわれ、今は巨大な「高島行宮遺阯碑」(高さ8m重さ255トンの自然石)が立っている。この碑は大正八年に畑中平之丞(地元の石造業者)が建てたものである。山の中腹にある真奈井(まない)は神武天皇が天つ神にお供えする水を汲んだ井戸と伝えられる。

「吉備の高島宮」の候補地は各地に残っており、岡山市の高島が有力視されているが、地元では今でも高島宮はこの地にあったと信じられている。

昭和十九年十一月七日 指定 笠岡市教委委員会 - - - - - - - - -

(現地説明版より)

奇石や巨石の集合は磐座や古代遺跡なのだろうか。今回は高島の中央部を巡る。

現地説明板

           

高島港

       

北岸を東へ

     

御亀大明神(古墳の石室らしい)、天目岩のオブジェ

       

高須塚古墳

    

小さな岬を越える。王泊の集落の手前に巨大亀石がある。

          

その上の資料館「高島おきよ館」

                                               

さらに上には明治天皇招魂碑がある。近くの巨石の位置を正して使用した。書は三島中洲。背後には北磐座があるそうだ。

    

王泊の集落、高島神社、古代住居跡(市文)

              

王泊の東側から、神ト山(かみうらやま)に登る。

       

眞奈井、神武天皇がここの御水を天津神にお供えするために用いられた霊泉と言い伝えられている。

        

神ト山頂上部、神武天皇が吉凶を占った場所といわれる。高島行宮遺址碑は高さ8m、重さ225トンで自然石使用石碑としては最大級である。書は三島中洲。その背後に遥拝石、占石を含む東磐座がある。瀬戸内海の眺望が素晴らしい。

                   

遊歩道を南に下ると与太郎まで1.6㎞とある。途中に陰石らしきものが。ところどころに石仏が置かれている。

         

さらに南海岸の尾根道遊歩道を西へたどる.。

                  

南磐座、鳶の頭部の彫刻とやらも。

         

近くにこんな石も

  

与太郎集落に行くのはやめて、秘境遺跡群の看板まで戻り、北へ下ると、王久山遺跡である。

      

最初は天津磐座で、亀石もある。

                     

それから、踊り石と岩戸石

             

萬古石と拝観石のセット

       

最後はどんび石

      

ここから港まで約15分くらいの下りだ。

             

石切場跡

   

高島港に戻る。

         

帰りの船から見た高島(近景は途中の神島港)

               

カブトガニ博物館、JR笠岡駅、岡山駅でのセイコガニスパ

         

May 19, 2018 野崎順次 source movie

岡山県笠岡市高島

高島 その2 

(Takashima Island Part II, Kasaoka City, Okayama Pref.)

今回は西磐座と北磐座を訪れた。

現地説明板とパンフレット

     

港の待合所には無料の甘夏がある。見てくれは悪いが美味しい。

  

南へ、与太郎方面に坂を上る。途中から子妊石の方へ右に折れる。

          

亀石−亀石灯台

ここは高島の西の磐座。東海へと進む大亀は沖を通る船の灯台でした。

           

茸石

   

陽石

  

子妊石

高島がもっとも繁栄して居た頃の遺跡です。島の西三兆の巨石は自然の造形と思われていました。王久山の踊石巨石の下に台石発見が子妊石下探査に繋がり堆積土砂除去で人工構築と判明。当時密林状態の周辺を有志の人達の重機を駆使しての整備援助で徐々に卓越技術や発見も見えてきました。

(中略)

推定300屯の巨石は小面積内に象の玉乗りの如く、3ヶ所の接点は精緻な技術で難易な個所を仕上げています。

(現地説明板より)

                    

北から見る。複雑な形状である。台石はどう見ても人為的である。

           

隣接する巨石と幸精龍王神

          

新生産道(おとうさん、おかあさん、ありがとう)、赤ちゃん授かる小道

      

達磨石、古代祭祀の供物棚か。

   

孫姫石

      

眺望

       

山見石と展望

      

窓岩

   

高島港と黒土集落

   

明治天皇招魂碑と北磐座

       

ドルメン状の岩組、それとも半壊した古墳の石室か。

        

その他

        

高島港と黒土集落

  

この後、白石島からの帰りの船から見た高島、子妊石が見える。やっぱり、人為的な遺跡かなあ。

                 

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