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岡山県吉備中央町 重森三玲記念館

(Mirei Shigemori Memorial Hall, Kibichuo town,Okayama Pref.)

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Sep. 2012 野崎順次 source movie

岡山県加賀郡吉備中央町吉川3930-8

撮影日:2012年9月23日

アプローチ、JR備中高梁駅からバスで1時間弱、深い谷の上り坂からなだらかな吉備高原に入るとちょっと意外感。

パンフレットと現地説明板

重森三玲記念館庭園「三玲」、重森千靑作

吉川村出身であり昭和を代表する造園学者である重森三玲(1896-1975)を顕彰する記念館である。重森三玲は東京美術学校で日本画を学び、その後造園、庭園学を独学で学び、氏独特のモダンを取り入れた枯山水庭園を各地に残した。石清水八幡宮庭園、東福寺本山庭園、松尾大社庭園(以上京都市)、岸和田城本丸庭園(大阪府岸和田市)、大阪城豊国神社庭園(大阪市)、北野美術館庭園(長野市)など全国各地に50余庭の傑作がある。また、一方で、日本の伝統美である茶道、華道の奥義を極め、全国各地の古庭園の鑑別保存調査事業も行うなど、日本庭園会に多大なる功績を与えた。また、「日本庭園史図鑑」(26巻)、「京都庭園の研究」「茶室茶庭」「日本の名園」「日本茶道史」「挿花の鑑賞」「茶室茶庭辞典」など多くの著書がある。晩年の大書に「日本庭園史大系」(35巻)がある。

国登文 「天籟庵」(てんらいあん)

重森三玲の処女作品とされる。もと重森邸に建てられた茶室で,昭和44年現在地に重森三玲自身の手により移築された。4畳半の茶席と3畳大の水屋より成る。茶席の真行草三つの床構えは特異。茶席天井の意匠も秀逸である。

水屋

庭はコンクリートで造られており草木はほとんど無い。人を常駐させ草木や苔の維持管理をすることは不可能との理由から、三玲自身がこのような庭を設計した。移築に際しては、京都から職人を呼び工事を行った。隣接する八幡宮に因んで、八幡神は海神であるとの解釈から、セメントに色粉を混ぜ2色のコントラストにより海と波をイメージして作庭されている。竹垣は八幡の文字をデザインしたものである。つくばいは鎌倉時代のものを使用し、飛び石には京都の鞍馬石を使用している。

隣の公民館には代表作の大型パネルを展示したコーナーがある。

吉備中央町HP

吉川風土記

ウィキペディア「天籟庵」

国指定文化財等データベース

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