大阪府枚方市 厳島神社
(Itsukushimajinja, Hirakata city, Osaka)
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枚方市尊延寺5-9-11 厳島神社末社春日神社本殿 重文 近世以前/神社 室町中期 室町中期 一間社流造、檜皮葺 19780531
2012.3.13撮影
所在地 大阪府枚方市尊延寺5-9-11
厳島神社は枚方市東部の尊延寺にあります。
東に2㎞ほどいくともう京都府京田辺市です。
小さな神社で、傾斜地に立地しています。
末社春日神社本殿(重要文化財)
室町中期の建築
一間社流造、檜皮葺
京都府との境界近くに位置する。
一間社流造の本殿である。
細部手法は地域的特色をよく示している。
比較的建築年代の古い遺構として重要である。
(国指定文化財等データベースより)
元の本殿で、春日大社の旧殿を本殿として譲り受けた際に末社の本殿とされました。
本殿
来雲寺
厳島神社の隣の寺院で、河内西国三十三ヵ所観音霊場の一つです。
撮影:2009年8月
厳島神社の沿革は明らかではないが、もとは近くの惣谷にあったものが、何時の頃か現在地に移動したという伝承がある。
末社春日神社本殿は建築年代が明らかではないが、様式から見て室町時代中期の応永年間(1394-1427)頃の建立と見られている。また末社春日神社本殿はもとの本殿であったという言い伝えがあり、移築した形跡が見られないため少なくとも15世紀には現在地にあった思われる。
文久3年(1862)には春日大社本社旧本殿(天保15年(1844)頃建立)を「春日移し」(春日大社では式年遷宮の際、建て替えられた元の本殿を近隣の神社に移築させる習わしがあった)で移築され本殿とした。
末社春日神社本殿は、庇は浜縁を設けず、土台上に面取角材を立て、中段長押を打ち、足元に昇高欄付き五級木階を据える。
枚方市樟葉にある交野天神社本殿[応永9年(1402)建立]と妻飾りの方式など共通する様式を持ち、建立は同神社に関係した工匠あるいは同神社から影響を受けた工匠によるものとみられる。また、木鼻に繰形・絵様を付けるなどは交野天神社より進んだ手法であることや、花肘木の文様が兵庫県宝塚市の波豆八幡神社[応永10年(1403)建立]や滋賀県の大笹原神社本殿[応永34年(1427)建立]と類似することなどから、建築年代は応永年間の後半の15世紀前半と推測される。
屋根などに後補材がみられるが、軸部や組物は当初のもので、中世在郷神社本殿の貴重な遺構である。
<末社春日神社本殿>
1間社 身舎側面1間 流造 檜皮葺
室町時代中期
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