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大阪府茨木市 忍頂寺

(Ninchoji Temple, Ibaraki City, Osaka Pref.)

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大型五輪塔と野の花
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April 30, 2020 野崎順次 source movie

大阪府茨木市大字忍頂寺258番地
高野山真言宗
賀峰山 忍頂寺

およそ千百年の昔、貞観年中に三澄が国家の安寧を祈願するために建てた寺院で寺号は清和天皇から賜ったものという。織田信長の保護を受けたが、高山右近が切支丹宗伝播のため寺院を焼いて寺領を没収した。現在はその寺院の一望であった寿命院が残っている。堂後に元享元年(1321)七月十四日に造立された五輪塔がある。
(現地説明板)
       


府文 忍頂寺五輪塔 鎌倉時代後期 高227cm 花崗岩
阪急京都線「茨木」駅の北約10キロ、バスの便がある。平安時代はじめに創立された名寺であるが、今は山間のささやかな寺になっている。本堂の右手後方の崖の中腹に、この立派な五輪塔が立っている。複弁の反花座を設け、地輪の上の水輪の球形は、やや背の高い壺形になり、火輪は軒が厚く、しかも両端で増しを多くしているので、反りは異様に強い。珍しいのは軒裏に
一段の垂木型を刻出することで、五輪塔では例が少ない。風・空輪も鎌倉様式を示している。梵字は全く刻まず、地輪の正面に四行にわたって、「元亨辛酉七月十五日、金剛仏子定盛」と立派な書体で大きく彫ってある。元亨元年(1321)辛酉の年の造立で、特色のある大型の五輪塔である。
(川勝政太郎「新装版日本石造美術辞典、1998年」より)
                         


その他石造物群
     


来るとき、大きなカーブの先に忍頂寺があるのに、近道を通ったため見過ごして、竜王山頂への急坂道を数百メートル進んだ。蛙岩の標識があり、その説明から行き過ぎたことを知って戻った。蛙岩が撮影した岩塊かどうかはよく分からない。
                


路傍の花
                   

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