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大阪府池田市 五社神社と鉢塚古墳

(Goshajinja Shrine and Hachizuka Tumulus, Ikeda City, Osaka)

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池田市鉢塚2-4-28 五社神社十三重塔 重文 近世以前/その他 室町前期 室町前期 石造十三重塔 19590627


Feb. 2012 野崎順次

大阪府池田市鉢塚2丁目4-28

撮影日: 2012年2月25日

祭神 国常立尊 相殿 速素戔嗚尊、五十猛命、住吉大神、穴織大神

「大阪府神社資料」では五十猛神ではなく八十猛神と記している。

奈良時代、聖武天皇の神亀元年(724)に僧行基が、この地に多羅山若王子(釈迦院)を創建し、その鎮守社として五社神社を奉祀した。 天正年間兵火にあい焼失したと言う。池田の里は秦氏の活躍した土地柄で、機織や造船などに従事したもよう。木材の育成には今日まで産業として盛んなようで、近くの細川神社などにも五十猛命が祭られている。また一乗院と言う真言宗の寺院も近くにある。

アプローチ

拝殿と狛犬

浪速形の狛犬としては最も愛想のいい狛犬とされている。天保五年(1824)で阿形の愛想がいい。砂岩。

境内

鉢塚古墳

拝殿の後ろに鉢塚古墳があり、その巨大石室が五社神社奥の院である。従来、上円下方墳と考えられていたが、平成5年の池田市教育委員会の外形実測では基底部約45mの円墳のようである。石室の全長は14.8m、玄室の長さ6.48m、高さ5.2m、幅3.2m。羨道長さ8.4m、高さ平均約2m、幅平均1.8mという全国でも屈指の規模を誇る大型横穴式石室。 石室の石材は花崗岩が主で、ほかにチャート、粘板岩、輝緑凝灰岩が使用されている。石棺と思われる熔結凝灰岩が見られる。 また、石室内には石造十三重塔(国の重要文化財)と不動明王の種子を刻んだ板碑、地蔵菩薩像が祀られ、墳頂は後世に経塚としても利用されている。

国重文 五社神社十三重塔 室町前期(1333 - 1392)

高さ5mほどで、笠石の最上部までよくそろったものである。相輪は現在のものは新しいが、古いものが別に保存されている。一面を二区に分けて、格狭間を表し、塔身は薄く彫り沈めた月輪の中に金剛界四仏の種子を配している。この地に熊野信仰が行われた際の造立。

鉢塚古墳の墳丘、竹が茂ってよく分からないが、何十年に1回竹が枯れる時があり、丸い墳丘がくっきりと現れるそうだ。

参考資料

神奈備HP

国指定文化財等データベース

ウィキペディア

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