JAPAN GEOGRAPHIC

大阪府池田市 畑天満宮

(Hata-Temmangu Shrine, Ikeda City, Osaka Pref.)

Category
Rating
Comment
  General
 
 市重文の石燈籠と種子板碑
  Nature
 
大阪市街の眺望
  Water
 
  Flower
 
  Culture
 
 
  Facility
 
  Food
 


April 28, 2020 野崎順次  source movie

大阪府池田市畑3丁目15-8
 
天満宮は,阪急石橋駅の北約2.5キロメートル,池田市の五月山の南麓に鎮座する。畑天満宮とも称す。菅原道真公を祭神とする。創建は平安時代の永長二年(1097)で,天正年間(1573-1591)に兵火で焼失したが文禄四年(1595)に再建されたと伝える。
その後,元禄,宝暦,明治に改築された。明治四十年(1907)に,字女郎垣内の愛宕神社を,また大字上渋谷字堀切の水神社を合祀した。
(大阪神社めぐりウェブサイトより)
              


新型コロナの時節がら、狛犬もマスク着用
   


その他境内
   


市重文 天満宮石燈籠 南北朝時代後期 高159cm 花崗岩
阪急宝塚線「池田」駅の東北約ニキロ、五月山公園の東の方にある、山裾の小社である。石段を登り社務所の先に出ると、柵に保護されて一基の四角型石燈籠が立っいる。基礎を失って四角な石を流用し、竿は大面取りとし、中台側面は無地、下端は繰形とする。おそらく元の基礎は中台を逆にしたようなものであったと思われる。火袋は六角のものが入っているが、これも本来は四角で、竿の面取りと同調して四角面取りであったかと考える。笠は軒反り中世風で、上端に露盤を作るが、請花・宝珠は五輪塔の部分を流用する。竿の一面に「永和二二年(1378)戊午二月廿五日」と刻む。古い部分がわずかに残っている程度であるが、大阪府における四角型石燈籠の古い資料である。
(川勝政太郎「新装版日本石造美術辞典、1998年」より)
                


本殿に向かって右に稲荷社と大歳社がある。
       


市重文 天満宮種子板碑 鎌倉時代中期 高152cm 花崗岩
阪急宝塚線「池田」駅の東北約ニキロ。鳥居から右手の木立の前に板碑は立ってい。やや細長くすらりとした形で、頭部山形の前面の勾配に反りをつけ、二段の切り込みは側面に及び、突出した額部を作り、身部上方に大きく弥陀の種子を刻み、その下に六行にわたり下記の刻銘がある。根部も突き出ているが地中にあるため、わずかしか見えない。「右造立意趣者、相当祖母第十三年、刻六万本卒都婆、手自書写法経一部八巻、開結二経、心阿等経、浄土三部経、阿弥陀名号等、所奉蔵埋地輪之下也、依孝子之善根、開聖霊之覚夢、余薫所及一切普利、敬白、弘安八年(1285)乙酉四月七日、大法師行覚、敬白」とあり、多くの卒都婆を刻み、種々の経文を自ら書き写し、祖母の十三年忌のための善根として、板碑の下に埋め奉ったのである。
(川勝政太郎「新装版日本石造美術辞典、1998年」より)
          


遥か大阪の摩天楼
   

   All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中