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大阪府池田市 久安寺

(Kyu-anji Temple, Ikeda City, Osaka)

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池田市伏尾町697 久安寺楼門 重文 近世以前/寺院 室町中期 室町中期 三間一戸楼門、入母屋造、本瓦葺 19030415


February 3, 2024 野崎順次 source movie

大阪府池田市伏尾町697番地
高野山真言宗
大澤山 久安寺


説明はウィキペディア「久安寺(池田市)」からの引用である。

寺伝によれば、神亀2年(725年)に聖武天皇の勅願を受け行基が開創し、天長年間(824年 - 834年)の頃に空海(弘法大師)が真言密教の道場として中興した安養院が前身と伝わる。
保延6年(1140年)に安養院は焼失したが、薬師如来像、阿弥陀菩薩像は焼失を免れ、安元年(1145年)に近衛天皇の勅願により祈願所として中興され、賢実上人が境内の本堂などの伽藍を増築し、その頃から「久安寺」と称するようになった。最盛期には四十九もの子院があったが、現在は本坊となっている小坂院だけが残っている。
安土桃山時代の頃、豊臣秀吉が参拝の際、月見茶会を開いたといわれ、江戸時代中期に歌人の平間長雅が移り住み、観音信仰の聖地として広く庶民に知れ渡った。

  

国重文 楼門 室町時代
入母屋造、本瓦葺、間口約5.4m、奥行約3.6mの楼門。金剛力士(仁王)像を安置する。寺内最古の建物で、1959年(昭和34年)の解体修理により、室町時代初期に再建または大修理が行われたと推定され、その後江戸時代と明治時代に3回から4回にわたり修復された。和様を基調とし、頭貫の木鼻などに禅宗様が取り入れられている。

                                      

参道を進み、具足池

      

本坊 - 元は子院の小坂院

          

榧の老木 - 豊臣秀吉お手植えと伝わる。

    

さらに参道を進み、左手に御影堂(遍照殿)

        

腰掛石 - 豊臣秀吉が座ったと伝わる石

    

鐘堂 - 梵鐘は「開運の鐘」と呼ばれる。

      

普供養の庭

          

鐘楼と後方の山

  

本堂 - 本尊の千手観音は、後一条天皇の勅願で仏師定朝の作と伝わる。秘仏につき非公開。摂津国三十三所霊場第19番札所。

                       

渡り廊下

    

三十三所堂 - 西国三十三所観音霊場のそれぞれの札所の本尊を模した33体の観音像を祀る。須弥壇は33メートルの長さである。

      

御影堂内部
弘法大師留錫の際の草庵跡地で、弘法大師像と聖武天皇などゆかりの天皇の位牌を祀る。宝形作りで明治末年に現霊園から移築されたもの。摂津国八十八箇所第67番札所

                  

庭園「虚空園」 - バン字池を中心に作庭された池泉回遊式庭園。

                        

ジュラシックツリー、三鈷の松、行基菩薩像

         

仏塔・舎利殿涅槃堂 - 6.4メートルの釈迦涅槃石像が安置されている納骨慰霊堂。開創時より大正時代までここに本堂があった。

                     

朱雀池、地蔵堂など
地蔵堂 - 明治末年に廃寺となった久安寺別院菩薩寺の本尊であった地蔵菩薩像を祀る。霊園事務所を兼ねる。

            

薬師堂(瑠璃光殿) - 池田市最古の阿閦薬師如来立像(池田市指定有形文化財)が祀られる。西国薬師霊場第18番札所。

               

参道を戻る。

      

再び、楼門

       

 


Mar.2012 野崎順次 source movie

大阪府池田市伏尾町697

久安寺楼門

(The Grand Gate of Kyu-anji Temple, Ikeda City, Osaka)

撮影日: 2012年3月10日

大澤山 久安寺は725年(神亀)、聖武帝勅願で行基の開創、天長年間に弘法大師真言密教の道場として中興の後、更に1145年(久安元)近衛帝勅願賢実の中興、久安寺と称すようになったと伝わる古刹。安土桃山時代には、豊臣秀吉も参拝し、月見茶会を開いたというエピソードも伝わる。そして今では、北摂の名所としても定着し、また、春夏秋冬通年で草花の楽しめる「花の寺」としても多くの人々が訪れる。

国重文 久安寺楼門 室町中期(1393-1466)

三間一戸楼門、入母屋造、本瓦葺

最も美しい楼門と評価される。羽根を広げ、今飛び立とうとする鳥のような軽やから楼門。これは「水平のない軒反り」の技が造り上げた雅びの美しさ。屋根の長いほう、短い方ともに同じ曲線にする工夫は類例がない。柱上の斗きょう、通路状の意匠を異にする三種の蛙股、先端が平らで先細りしない尾垂木、などの和様に木鼻や正面の紅梁などの唐様建築の特徴を取り入れた優れた技がみられる。

正面(南面)

       

正面細部

             

北面

                  

参考資料

池田市HP

現地説明板

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