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大阪府交野市 磐船神社

(Iwafunejinja Shrine, Katano City, Osaka Pref.)

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June 2012 撮影/文:野崎順次 source movie

大阪府交野市 私市9丁目19ー1

撮影日: 2012年6月3日

物部氏の遠祖神(とおつみおや)天孫饒速日命をお祀りする神社である。天の磐船を御神体とする饒速日命降臨の聖地である。十種瑞宝鎮魂は日本の祈祷の根本であり、饒速日尊が天照大神より授かり伝えたものである。御神体や行場岩窟をはじめとする巨石群は古代の磐座祭祀を現代に伝え、古代の人々と同じ空間を体感できる場である。

パンフレットと生駒市側からのアプローチ

鳥居から境内に入る。

不動明王

「天文十四年十二月吉日観請開白大蔵坊法印清忍」との銘が刻まれている。戦国時代に天下太平を祈願し彫られたものらしい。

本殿と御神体「天の磐船」

饒速日命が高天原より降臨に際し乗ってこられた天の磐船である。よく見られるその一部が地中に隠れた磐座ではなく、全く独立した巨石(高さ12メートル、幅12メートル)で他の石と絶妙のバランスを取りながら天野川の上に蔽い被さっている。

反対側(天野川対岸)から御神体を見る。

磐船神社の岩窟は古来より神道家や修験道の行場として知られ、多数の巨石が形作る岩窟は或るところは広い洞窟を成し、或るところは人一人がやっとくぐり抜けられるような狭い穴のようになっており、中には天野川が流れ込み急流となり岩を削り、特別な行法を知らない人でも岩窟巡りをするだけでも行になると言われる所である。現在一般の方でも拝観できるようになっているが、昔のままの姿を保つため、必要最低限の安全措置しか講じていない。そこで拝観者には次のような事を守っていただく。

1、行衣(しろたすき)着用の事(社務所で貸します)。

2、滑りやすい靴はわらぞうりに履き替えます(同上)。

3、年齢制限があります(10歳以上75歳未満の方入窟可)。

4、飲酒後の入窟はできません。

5、夜間、雨天時、増水時は拝観できません。

境内の磐座など。まずは御神体の直下あたり。

大日如来・観音菩薩・勢至菩薩・地蔵菩薩の四仏体の石仏(鎌倉時代)で住吉四神の本地仏とされる。

朱色の橋を渡り、社務所の横から裏参道を登る。

道祖神? 大岩大神・白福大神

この山道は、旧磐船街道の古道である。私市の方から峠道を上ってくると丁度御神体「天の磐船」の裏が峠の頂上となり、そこに大岩大神、白福大神と彫られた大岩が祀られている。この岩はその形がそれぞれ男女のシンボルの様な形をしており、勿論自然に造形されたものである。

天の岩戸

神代の昔、天照大御神がお隠れになり、世の中が闇に包まれたという天の岩戸である。日本各地に見られるが当社の特徴は三つの巨石がまさしく扉の様に組み合わさり、手力雄命のような力持ちがいれば簡単に開きそうな構造になっていることである。

周囲は岩、岩、岩

来た道を生駒市側に戻り、奈良交通バスで北田原から生駒駅に向かう。

参考資料

磐船神社HP

 

 

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