大阪府河内長野市 岩湧寺
(Iwakidera, Kawachinagano city, Osaka)
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河内長野市加賀田3824 岩湧寺多宝塔 重文 近世以前/寺院 室町後期 室町後期 三間多宝塔、銅板葺 19800126
所在地 大阪府河内長野市加賀田3824
岩湧寺は河内長野市南方の岩湧山中腹に位置する融通念仏宗の寺院です。
寺院周辺はいわわきの森として整備されており、参拝者用の駐車場もあります。
キャンプ場の駐車場から「いにしえの道」を岩湧寺に向かいました。
本堂(河内長野市指定文化財)
多宝塔(重要文化財)室町後期の建築
三間多宝塔、銅板葺和歌山県境に近い山の中腹にある。
もと天台宗寺院の小規模な多宝塔で、下重組物を平三斗とした、数少い遺例の一つである。
装飾が少く、古風なところがあり、また、上重塔身は細くて全体の比例が良い。
(国指定文化財等データベースより)
境内
撮影:2008年5月 岩湧寺は和歌山との府県境に近い岩脇山中腹に位置する。
多宝塔の建立年代は様式手法から室町時代末期と考えられている。
建立後、幾度かの修理が行われているが、貞享2年(1685)にはそれまで南向きであった内部仏壇構えを西向きに改め、昭和初期には屋根の檜皮葺(当初はこけら葺)を銅板葺に変更している。
下重柱間が3.46mと小規模な多宝塔であり、下重の軸部は円柱で組物は平三斗、上重は四手先としている。
下重の柱間は西側中央が桟唐戸で、東西及び南の中央は板扉を持ち、四面の脇間はすべて板壁としている。
上重は全て板壁とし、亀腹上に超し組のない縁と高欄を廻らしている。
下重を円柱・平三斗とする大阪付近に比較的多く見られる遺構の一つであり、上重は細く全体のバランスも良く、細部も優れている。
<多宝塔>
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