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大阪府能勢町 能勢妙見山

Nose Myokenzan,Nose Town, Osaka Pref.

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Oct.16.2018  中山辰夫

能勢妙見山 別称:能勢妙見堂・能勢妙見宮

大阪府豊能郡能勢町野間中661

 

宗派:日蓮宗 本尊:妙顕菩薩 創建:1603(慶長8)年 開基:能勢頼次、開山:日乾 正式名:無漏山眞如寺 境外仏堂 能勢妙見山

行基が開いたとされ、1200年の歴史ある日蓮宗霊場。

開運・芸能を司る北極星の神様「妙見大菩薩」が祀られている。

説明

    

 標高660mの妙見山山頂に「能勢妙見山」がある。行基が開山とされ、その後、源氏の祖−源満仲が妙見菩薩を祀ったのが始まりとされる。江戸時代には霊験あらたかな「能勢の妙見さん」の呼び名で親しまれ、全国から参拝客が集まり、落語の題材にもなった。

妙見さまは運命を見通す北極星の神様で、開運のご利益があるとされる。

また「妙なる見(すがた)」の意から芸能の神としても信仰が厚く、歌舞伎の希代の名優、四代目中村歌右衛門が寄進した浄水堂は、その水で手をすすぐと美しくなると言われている。桜、紫陽花、紅葉、雪景色と四季を通じて自然の美しさが満喫できる。

 能勢電鉄妙見口から約2時間山を登り駐車場に至る。前方に鳥居が見える。台風の影響が随所に見受けられ,避けて通ったが、登山には差し支えなかった。

               

境内図

 

 鳥居

     

 妙見山は日蓮宗のお寺で眞如寺の飛地境内となっている。正式には「無漏山眞如寺境外仏堂能勢妙見山」という。鳥居は聖域を示すもの。鳥居は神仏習合時代の名残り。

 神馬

  

 神馬は8頭立つ。馬は妙見大菩薩の眷属であり、また武士にとって大切な乗り物だった。神馬は武士の姿をした妙見大菩薩に乗って頂きたいと奉納 

された。馬の鞍部分にある金の十字のよう文様が、能瀬家の家紋である「矢筈」。十字架のように見えることから、江戸時代は隠れキリシタンが十字架と見立てて拝んでいたとも伝わるとか。

参道に入る—石道を進むうちに、前方左側に大きな建物尾が見えてくる

    

信徒会館 星嶺

     

星降りの伝説を象徴する建物。平成10年に建てた。京大の高松伸教授の設計。信仰のルーツである「星」と能勢家の紋章である

「矢筈」をモチーフにデザイン化。2階が礼拝堂

展望台

         

 山門

        

大阪府能勢町と兵庫県川西市の府県境に建つ

境内^まさに谷間に存在している。

      

参道の両側に並び立つ。

鐘楼−高さ約150cm、直径:約75cm、厚さ:8cm

       

浄水堂

            

  「妙」は美しい、「見」は姿、即ち「美しい姿」ということから江戸時代より役者など芸能人の信仰が篤い。柱には「四代目中村歌右衛門」の銘があり、150年前に寄進されたことがわかる。「三代目歌右衛門」 も本殿の燭台を寄進している。地下200mより汲み上げている。

 お台所

  

祖師堂

     

棲神殿と称される。須彌壇上には本尊久遠実成本師釈迦牟非尼仏、多宝如来、普賢、弥勒菩薩、不動、愛染明王、四天王、などが祀られ、中央には宗祖日蓮大聖人、向って左には当山開山日乾上人が祀られる。 

寺務所・庫裏・祈祷待合所

   

開運殿(本殿)

          

開運の守護神である北辰妙見大菩薩が祀られ、終日祈祷がされる。能勢頼次公によって草創され、開運殿と称された。1787(天明7)年再建、1895(明治28) 

年大改修。随所に施された彫刻も見もの。

経堂・絵馬堂

         

経堂は能勢頼直公が建設。懸崖造である。

倉庫

   

お神木

   

樹齢600年を越すとされる大杉

さらに参道を進む−もと「食堂屋」さんの建物と簡易郵便局が両側に並ぶ。山門から境内に階段を下りた所にもポストがあった。

       

奥の院を目指す−約5㎞余の距離であろうか。

  

奥の院へ続く昔の参詣道

           

台風被害で旧参拝道は大荒れである。木柵も倒れ、大木も倒壊している。その中で杉の大木(樹齢400〜500年?)が立派な姿で林立しており一安心した。

ブナ林

  

大阪府指定・川西市指定の天然記念物。ブナは一般的には1000m以上の山に生息する。660mの妙見山での生育は珍しいとされる。

生育した大木はあるが、幼木が育ちにくいため、苗木を植えて育てている。 

「引用」

 

妙見山の山頂付近に大きなブナの木が幅広く根を張っている。一万年前から人の手が入っていないとされるこのブナの原生林は、大阪府自然環境保全地域として指定されている。

日本のブナ林は温帯(年平均気温が6〜13度C)の代表的な落葉樹。

妙見山頂から西南の斜面にかけて周り2メートル以上のものが約100本もあって、中には直径が1.3メートルを越える大阪府下最大級のものも見られる。

1983(昭和58年5月2日)に大阪府の天然記念物に指定された。

 奥の院までは約5㎞、途中の野間集落までは下りであるが、また上りになる。

奥の院

             

 上り口の石碑右は「日蓮宗霊場」 左は「能勢妙見山奥之院」と彫られている。階段を上がった所、右側が庫裏、左側が社務所

 本殿の脇堂には日蓮大聖人の像が安置されている。

 奥之院までの道中はかなり厳しかった。

参考資料≪配布パンフレット、能勢妙見山HP、他≫

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