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大阪府堺市中区 土塔

“Doto Earthen Stupa”, Naka-ku, Sakai City, Osaka Pref.

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奈良時代に作られた瓦葺ピラミッド形仏塔
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August 9, 2015 野崎順次 source movie

大阪府堺市中区土塔町2143−1

国史跡 土塔

(National Historic Site “Doto Earthen Stupa”, Naka-ku, Sakai City, Osaka Pref.)

「土塔」(どとう)は、奈良時代に僧行基らによって土と瓦で築かれた十三重の塔です。類例は奈良市の頭塔(ずとう)があります。土塔町公園整備事業に伴い、復元整備を目的とした発掘調査(平成10〜14年度)と整備工事(平成16〜20年度)を行いました。

発掘調査の結果、一辺53.1メートル(180尺)で四角錐の頂部をカットしたような形であることがわかりました。土台となる基壇の上に四角の段が12層、円形の段が1層あり、その上部には「多宝塔の上層部」のような建物があったと思われます。

段を造る時には粘土ブロックを並べて積み重ね、その間に土を入れて水平にして固めながら盛り上げています。各層とその前面には瓦を葺いています。

出土した瓦には、へら状の工具を用いて文字を記した瓦が1,000点以上あり、その大半は人名が記されたものです。「蓮光」(れんこう)などの僧侶名、「善智尼」(ぜんちに)などの尼僧名、「優婆塞」(うばそく)とよばれる出家していない信者、「矢田部連達麻呂」(やたべのむらじたつまろ)などの豪族、「刀自古」(とじこ)などの一般民衆といった様々な階層の名前があります。また、「知識」や「神亀四年」等を記した瓦もあります。

現在は、発掘調査に基づいて復元した瓦葺・瓦積基壇をご覧頂けます。また、立体模型や解説板、発掘調査の状況を再現したコーナーなどを設けています。

(堺市ウェブサイトより)

現地説明板

西側の正門より土塔公園に入る。土塔の西面と南面が瓦葺で復元されている。西面から南面を見ていく。

南東角の遺構再現部

東面

北面。盛土工法を示す断面転写がある。

土塔の復元模型

道路を隔てて現在の大野寺がある。

公園の片隅に竣功記念碑があった。

午後5時39分に帰宅すると、エアコンをかけていなかった2階のわが部屋は37.9℃だった。

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