大阪府堺市北区 いたすけ古墳
(Itasuke Tumulus, Kita-ku, Sakai City, Osaka Pref.)
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October 15, 2017 野崎順次 source movie
大阪府堺市北区百舌鳥本町3丁338番地外
国史跡 M7 全長約146m(百舌鳥古墳群で第8位)、後円部直径約90m、同高約12.2m、前方部幅約99m、同高約11.1m
いたすけ古墳は、百舌鳥古墳群のほぼ中央に位置し、前方部を西に向ける3段築成の前方後円墳です。周囲には一重の濠が巡り、墳丘には埴輪と葺石のあることが確認されています。埋葬部分の構造や副葬品は不明ですが、墳丘の形や埴輪の状況から5世紀中頃に築造されたと考えられます。周囲には陪塚とよばれる小形の古墳があり、善右ヱ門山古墳が後円部の東側に現存しています。消滅した陪塚には吾呂茂塚(ごろもづか)古墳、播磨塚(はりまづか)古墳がありました。
いたすけ古墳は、昭和30年頃に土取り工事で破壊の危機にひんしましたが、市民による運動で保存が決まり、昭和31年に国指定史跡になりました。現在も濠の中に残されている橋げたは、土取り工事が行われようとしたときの名残です。保存運動の際に後円部から採集された冑形(かぶとがた)埴輪は実物の鉄製冑を忠実に模したもので、堺市の文化財保護のシンボルマークになりました。いたすけ古墳は、百舌鳥古墳群を構成する重要な前方後円墳というだけでなく、我が国における文化財保護の歴史を語るうえでも重要な古墳なのです。
(堺市ウェブサイトより)
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