大阪府吹田市 万博公園
(Expo 1970 Commemoraitive Park, Suita City, Osaka Pref.)
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大阪府吹田市千里万博公園 万博記念公園自然文化園
(Natural and Cultural Gardens of Expo'70 Commemorative Park, Suita City, Osaka Pref.)
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General
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森、広場、池など広大な自然文化園 |
Nature
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里山を再現 |
Water |
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川や池 |
Flower |
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花の丘、桜、あじさい、紅葉 |
Culture |
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Facility |
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散策路、ソラード |
August 21 and 27, 2022 野崎順次 source movie
大阪府吹田市
万博記念公園日本庭園
(The Japanese Garden in the Expo’70 Commemorative
Park, Suita City, Osaka Pref.)
各所の説明(ですます調)は公式ウェブサイトからの引用である。
日本庭園は日本万国博覧会に政府出展施設として、日本の造園技術の粋を集めて造られた名園です。博覧会当時は、林立する近代建築パビリオンの未来空間と対比して、自然・緑の憩いの場を提供する役割を果たしていました。庭園の面積26ヘクタール、東西1,300メートル、南北200メートルの細長い地形に水の流れを造り、西から東に向かって流れるせせらぎに沿って、上代から中世、近世、現代へと4つの造園様式を取り入れ、わび・さびの世界に時を忘れる贅沢な散歩道へといざないます。また、庭園の設計は、水の流れに人類の進歩と時の流れを象徴させ、全体として調和のとれた一つの作品を作ることも意図しています。
日本庭園へはモノレール公園東駅から歩いたが、さほど近道ではなさそうである。太陽の塔が意外に近いので、いつも通り、万博記念公園駅から中央口へ行けばよかった。夢の池北岸から駐車場を経て、日本庭園前ゲートから入り、まだ少し歩いて庭園正門に着く。
正門を入ってすぐに左(西)へ
中世地区
③竹林の小径(ちくりんのこみち)
日本庭園を造成する前の千里丘陵には大規模な竹林が広がっていました。「竹林の小径」は、郷土の風景を再現するためにつくられた場所で、タケの下にはセンリョウ、マンリョウ、ナンテンなどが植えられ、“もののあわれ”を感じさせる静かな流れも配置されています。手入れされた竹林の静けさの中で、「ししおどし」や「せせらぎ」の音がどこからともなく聞こえ、いっそうの静寂を感じるこの場所で、千里の郷土風景である竹林を思いながら、穏やかな刻(とき)を過ごしてみませんか。
しぶい飛び石だ。
上代地区
④深山の泉(みやまのいずみ)
平安時代は貴族の“寝殿造り”と呼ばれる邸宅に付随して「寝殿造り庭園」が作庭されていました。「深山の泉」は、迎賓館を寝殿造りの建物と見立て、この様式をモデルとして作られており、迎賓館のまわりのモミやイヌマキなどは、太古の大自然を表し、泉から湧きだした水は“時の流れ”を象徴しています。4つの時代の庭園様式を取り入れた万博日本庭園の源泉を表現しています。平安時代は中国大陸の影響を大きく受けて、海をイメージした庭が発達しました。「深山の泉」に立つ石は、島々を表し、手前の石敷きは海岸の多様さを表した洲浜をイメージしています。平安時代の貴族は、この庭を儀式の場や遊興等に利用していました。
上代地区
⑤木漏れ日の滝(こもれびのたき)
「木漏れ日の滝」は、高さ3.5mの二段落ちの滝を中心に、その左に一つ、右に二つの形の違った小滝で構成されています。主瀑に使われている石は、庭園で最も大きく、その重量は1個で17tもある巨石が用いられています。滝口からの渓流は、流音、姿とも人工の流れとは思えないほどの力強さがあり、両岸にはモミジが多植され、新緑の薄葉を通す光や樹冠の隙間を通る木漏れ日、秋に真っ赤に染まった葉など、訪れるたびに違った表情を楽しめる紅葉渓の景色を呈しています。昔の人々は、滝の力強さや躍動感に心を動かされ、数々の和歌を残しています。
流れに沿ってしばらく歩いてから左の高台に上る。
茶室「汎庵・万里庵」
日本庭園の閑静なたたずまいのなかで、茶会などにご利用いただけます。また春と秋のイベント開催時には、一般の方へ茶庭を特別公開します。
中世地区
⑥千里庵の枯山水 (せんりあんのかれさんすい)
茶室「千里庵」は、禅院の方丈(ほうじょう:居室)を象(かたど)って造られています。室町時代には、方丈前の小さな空間に、水を使わずに石や砂、草木などで自然風景の山と水を象徴化する「枯山水」の庭が発達し、禅僧はこの庭の前で悟りを開こうとして日々座禅に取り組んでいたといいます。一見簡素で変化に乏しい庭ですが、太陽の移ろいによる砂紋の陰影、植物の多様な緑、生垣越しに広がる空の青も含めて違った色彩を見せてくれます。
このような見方が、簡素なものの中にも、美しさを見出す日本人の「わび」の心に通じます。
中世地区
②松の洲浜(まつのすはま)
「松の洲浜」は、川が河口付近から海へと注ぐ姿を象(かたど)ったものです。西端の「深山の泉」からの湧水が南北二つの流れに分かれ、やがてここで合流して心字池へ流れていきます。
白い砂利のまわりにクロマツやハマボウなどの海岸に生える植物が植えられており、設計者である田治六郎氏は、ここに枯山水庭園の起源となる景観を再現した、と語っています。
中央休憩所に戻ってきた。
近世地区
心字池(しんじいけ)
「心字池」は、草書体の「心」という文字の形をした雄大な池で、中央休憩所からは、芝山(築山)を背景に、心字池、石組み、多くの名木、雪見灯篭など、日本庭園の成熟期にあたる華麗な「池泉回遊式庭園」の景観を鑑賞することができます。
また、心字池周辺は、園路を周遊しながら変化する景観を満喫して日本庭園の集大成を楽しむことができる、当園で最も規模の大きい場所です。江戸時代は、庭の担い手となる大名によって、多くの庭園が作庭され、見るためだけでなく遊興等にも利用されていました。
現代地区
⑧旋律の鯉池(せんりつのこいいけ)
「旋律の鯉池」は、現代庭園をイメージして作庭され、自然石を使わず、直線に切り取られた切石が、オブジェのように並んでいるモダンな庭であり、切石を山々がつながる様子と見立て、そこから湧き出た水が川を経て海に流れる自然の風景を描いています。設計者である田治六郎氏は、日本庭園の伝統を受け継ぎながらも、その殻を破ろうとする試みとして、新たな創作を表現したと語っています。大地から隆起したような切石は力強さを感じ、池を泳ぐ鯉は、静かな中にも躍動を感じさせ、動的な風情を添えています。
はす池
6,250平方メートルの池に26品種の花ハスと7品種のスイレンが初夏の訪れとともに、池一面に咲き誇ります。開花に合わせて毎年早朝観蓮会を実施しています。
再び、中央休憩所に戻り、築山の上へ向かう。
違う方向から見た②松の洲浜
サワラ林あたり、整備中で見栄えがしないようだ。
築山の上、名木クロマツ「遠見の松」
心字池を眺望する。
近世地区
⑦つつじヶ丘
「つつじヶ丘」は、クルメツツジの園芸品種のほか、ヒラドツツジ、サツキなど多種類のツツジを群植し、「ツツジの名所」となるように作庭された場所で、赤・ピンク・白など多彩なツツジが咲き乱れる花のじゅうたんを楽しむことができます。江戸時代は園芸ブームが起こり、人々が競って品種改良を行うことで多くの品種が生まれ、変わり種や手塩を掛けて育てた自慢の草花を持ちより、その美しさを競い合う「花くらべ」と呼ばれる品評会が各地で開かれました江戸の人々に想いを馳(は)せながら、ツツジの花を楽しんでみてはいかがでしょうか。
つつじヶ丘から降りてくると、はず池の外側に花しょうぶ田がある。あいにく、見頃は6月上旬から6月中旬である。さあ、もう帰ろう。
帰途、日本庭園を出て、真っすぐ南下し、中央口から中央橋を渡り、万博記念公園に向かった。
大阪府吹田市千里万博公園 万博記念公園自然文化園
(Natural and Cultural Gardens of Expo'70 Commemorative Park, Suita City, Osaka Pref.)
日本万国博覧会当時、先端技術を駆使して建てられたパビリオンが林立する未来都市空間でした。博覧会終了後パビリオンを撤収し、人工地盤の上にさまざまな樹木や草花を植え、自然の森を再生しました。太陽の塔を中心とする西側を森から里山へ、東側は芝生を張り詰めて平野のイメージを醸しだすように整備されています。森から平野へは、幾つもの滝や水の流れが造られ、その流れは谷を過ぎ水車茶屋などに行き着き、昔どこでも見られた里山を感じさせてくれます。このほか、木々の緑が萌ゆり、花々が咲き誇る春、滝の流れを渡る涼風の夏、木々が紅葉しススキがたなびく秋、それらが眠り少し寂しさを感じさせる冬。四季折々の変化をしめす森。小鳥のさえずりや花々の香り。その風情をお楽しみください。また、催し物で賑わいを見せるお祭り広場や緑地広場がある平野部では、緑の中で都会的な雰囲気の下で楽しいひと時をお過ごしください。
(万博記念公園ウェブサイトより)
およそ1km四方の広大な地域である。紅葉が見頃というので行ってみた。
パンフレット類
大阪モノレール万博記念公園駅から千里橋を渡る。太陽の塔がよい目印である
中央口から園内に入ると太陽の広場である。
現代美術の森あたりの紅葉スポット
竹林から茶摘みの里、水車小屋
けやきの丘
芝生広場
もみの池
もみじ川を渡り、紅葉渓へ
ソラード ( 森の空中観察路 )に上がって、紅葉渓を見下ろす。
造成から40年以上を経て豊かに成長した森を見ながら、ソラードを進む。
ソラードの終点は標高82メートルの展望タワーである。眺望もよいが森の表情もよい。
園の外周に一番近い道は上津道と呼ばれるが、その道を北へたどる。
森の舞台。大小12個の石が据えられ、それぞれ12支の動物をあらわしている。
上津道をさらにたどると、東に回り込んで、国立民俗博物館あたりに出てくる。
中央口近くに戻ってきた。
大阪府吹田市
万博公園日本庭園
(The Japanese Garden of Expo Park, Suita City, Osaka Pref.)
日本万国博覧会に政府出展施設として、日本の造園技術の粋を集めて造られた名園です。西から東に向かって流れるせせらぎに沿って、上代から中世、近世、現代へと4つの造園様式を取り入れ、わび・さびの世界に時を忘れる贅沢な散歩道へといざないます。また、庭園の設計は、水の流れに人類の進歩と時の流れを象徴させ、全体として調和のとれた一つの作品を作ることも意図しています。
(万博公園HPより)
アプローチ
阪急蛍池駅(大阪空港最寄駅)で六甲山塊が遠望できる。
大阪モノレールに乗り換え、柴原、少路、千里中央、山田、そして太陽の塔が見えてきたら、万博記念公園駅に着く。
モノレールの下の陸橋を通って、万博公園中央口に向かう。
太陽の塔の右を回る。裏側の黒い顔「過去の太陽」の鼻が突き出ているのに気づいた。
お祭り広場を通りぬけて日本庭園に向かう。
日本庭園正門と模型。日本庭園は万博公園の北端に西から東へ細長い区画を占める。とにかく広い。長さは約1.2kmで、幅は平均に約200mである。
心字池(近世庭園地区 江戸時代 17−19世紀)
東へ進む。
はす池を東から回り込んで北側の道を西へ進む。
心字池の北側の築山
北から見た心字池、その向こうに太陽の塔
次の築山
杉並木から滝へ
泉(上代庭園地区 平安時代 8−11世紀)、日本庭園の西の端に近い。
竹林から茶室
洲浜(中世庭園地区 鎌倉・室町時代 12−16世紀)
正門へあと少し
撮影日: 2013年3月24日
千里万博公園
1970年に開催された「日本万国博覧会」の成功を記念し、その跡地に「緑に包まれた文化公園」として、「日本庭園」「自然文化園」さらに文化・スポーツ・レジャー・宿泊施設群が整備された、総面積約260haの公園。
「自然文化園」は岡本太郎氏による博覧会のシンボル「太陽の塔」を中心に、西側は森から里山、東側は芝生が張られて平野のイメージを醸しだすようにデザインされおり、「森」から「里山」にかけては、四季折々の変化を示す森、小鳥のさえずりや花々の香りや風情を楽しめる自然、幾つもの滝や水の流れや水車小屋など、日本の里山を感じさせる風景がある一方、お祭広場・緑地広場がある「平野」では、さまざまなイベントやお祭りなども催されている。
ほかにも、万博開催時に日本政府の出展施設のひとつであった「日本庭園」、文化施設としては世界中のあらゆる民族に関する資料や情報を収集・公開している「国立民族博物館」がある。
大阪モノレール「万博記念公園駅」または「公園東口駅」が便利だ。
(OSAKA-INFOより)
今回は、中央部の少し南寄りのエリア、すなわち、お祭り広場、太陽の広場、梅林、大阪日本民芸館などを見て回った。面積でいえば、全体の5分の一にも達しない。
日本庭園前ゲートからお祭り広場
大屋根のモニュメント
70年シンボルゾーンのかかっていた大屋根の一部で、デザインは丹下健三が担当した。
お祭り広場、今回は万博鉄道まつり
太陽の塔 太陽の広場
岡本太郎の代表作の1つである。大阪万博のテーマ館のシンボルとして建造された。
塔の高さ70m、基底部の直径20m、腕の長さ25m。未来を表す上部の黄金の顔(直径10.6m、目の直径2m)、現在を表す正面胴体部の太陽の顔(直径12m)、過去を表す背面に描かれた黒い太陽(直径8m)の3つの顔を持つ。
梅林(早すぎた)、茶摘みの里
日だまりの池とその周囲
現代美術の森
大道芸人のパーフォーマンス
国立民族学博物館
ノグチ・イサム作「月の世界」
大阪日本民芸館
日本民藝館(東京)が万博に国内展示館「日本民芸館」を出展した。それを引き継いだのが大阪日本民芸館である。国内外の陶磁器や染織品など、各地の優れた工芸品を展示する。
撮影日: April 7, 2013
パンフレット
帰途、夢の池から東口
参考資料
万博公園HP
ウィキペディア「万博公園」
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