大阪府豊中市 西山家住宅
Nishiyamake,Toyonaka City,Osaka
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November 2, 2025 野崎順次 source movie
大阪府豊中市岡町南2-14-55
西山家住宅
(Nishiyama Family Residence, Toyonaka City,
Osaka Pref.)
「国指定名勝 西山氏庭園」離れ・洋館
修理現場見学会(11月2日)の抽選に申し込んで当選した。国名勝「青龍庭」に加えて、6件の建造物が国登録有形文化財に登録されている。
パンフレットと現地説明板
国登文 西山家住宅正門及び高塀 大正/1912
正門 木造、瓦葺、間口1.8m 高塀 木造、瓦葺、総延長13m
敷地北面を区切る門と塀。正門は切妻造の腕木門で、楣上に精細な格子欄間を設け、前後に小庇を付す。門から矩折れで延びる高塀は真壁造で、腰高に縦板を大和打に張り、屋根は一文字瓦を葺く。近代郊外住宅地の落ち着きある佇まいの街路景観の核となっている。
(文化遺産オンライン)
国登文 西山家住宅高塀 大正/1912-1925
木造、瓦葺、延長49m
待合付近の屋敷地東南隅から東辺沿い北に延び、東北隅に矩折れに曲がる。コンクリート造基礎の上に建つ真壁造の塀で、腰高く焼杉板を大和打に張り、屋根には一文字瓦を葺く。落ち着きのある歴史的な街路景観を造る。
(文化遺産オンライン)
国登文 西山家住宅離れ及び待合 昭和前/1929/1941増改築
木造平屋建、瓦葺、建築面積109㎡
南北に長い敷地の南側中央に南北棟で建つ。主体部を8畳と6畳の続き座敷とした入母屋造桟瓦葺のつし2階建で、東面南寄りに茶室と玄関を突き出し、玄関東方に待合を配する。茶室と待合は岡田孝男の設計で、離れの東・北2面には1枚ガラスの戸を建て込む。
(文化遺産オンライン)
待合
離れ
国登文 西山家住宅洋館 大正/1912-1925/1939改修
木造平屋建、鉄板葺、建築面積31㎡
床下を物置とした高い鉄筋コンクリート造基礎の上に建ち、離れの西北端に階段で接続する。L字形の棟をもち、北面を半切妻とした寄棟造鉄板葺、木造平屋建の独立洋館で、南側を10畳大の洋間とし、北方西側に3畳大の書斎を配し、東北隅部に玄関を設ける。
(文化遺産オンライン)
国登文 西山家住宅渡廊下 昭和前/1940頃
木造平屋建、瓦葺、面積15㎡
洋館北面東寄りの玄関前から北方の主屋に向けて緩やかに降りていく1間幅の渡廊下で、桟瓦葺の切妻屋根を架ける。西面は開口のない真壁造の壁とし、重森三玲による庭園側の東面は腰壁と小壁の間を吹放ちとする。庭の築山と一体となった造りに特徴がある。
(文化遺産オンライン)
重森三玲による中庭
国名勝 西山氏庭園(青龍庭)
鉄道沿線に開発された住宅地に昭和15年(1940)に造営された枯山水の住宅庭園。主庭の設計は作庭家の重森三玲(しげもりみれい)で,枯滝石組(かれたきいしぐみ),枯(かれ)流れがそれぞれ龍の頭,胴体を表す。近代になって鉄道沿線に開発された住宅地に残る庭園の事例として重要。
(文化遺産オンライン)
茶室から見る。
離れの座敷から見る。
庭に下りて見る。
最後に、今回は見学できなかった主屋の説明を付け加えておく。
国登文 西山家住宅主屋 大正/1912
木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積175㎡
阪急岡町駅西側に広がる住宅地のほぼ中央にあり、主屋は敷地北寄りに北面して建つ。東西棟平屋建の接客部と、その西側に接続する南北棟二階建の住居部からなる。接客と生活の動線を明快に分け、数寄屋風の茶室を備えるなど、近代郊外住宅の一類型を伝える。
(文化遺産オンライン)
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