埼玉県久喜市 久喜提燈祭り
Chochinmatsuri,Kuki city,Saitama
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July 18,2017 柚原君子
久喜提燈祭り「天王様」(久喜市民俗文化財)
所在地:JR久喜駅近辺
祭りの起源
浅間山の大噴火により農作物が全滅したことによる生活苦や社会不安などを取り除くために、豊作を祈願して町内を引き回したのが始まりと言われています。浅間山の噴火が7月8日だったので、その日に近い7月12日と18日に祭りが行われています。
山車は本年度は(2017年)は7台出ていました。
山車の形態は一本柱の高欄の上に人形を乗せる回り舞台の屋台形山車で、内部は10人以上乗れるようになっていて、お囃子が演奏されます。
また電線等をくぐり抜けるために人形の横にも人が乗り、屋台についている幕を上げたり下げたりもします。
山車は引き回すだけではなく、路地で他の町内の山車と行き会うと、ぶつかり合わせたり、また路地を曲がるときなどはかけ声で山車の向きをかえますので、見応えがあります。
山車の台車の上は鉄の棒でつながっていて山車を回転させることもできます。
それらは町内引き回しの時に何度か見ることができます。
また、夜は人形を下ろして御仮屋に安置して、代わりに提灯がつるされます。
木材を井桁で組み込んでいき、10段ほど段組四角い形になります。
提灯の数は500個。人形山車から提灯山車への変化は久喜駅前で公開で行われますので、見物することができます。
夜には提灯の火入れ(中はロウソクです)が行われて、ゆらゆら揺れる提灯で町内引き回し、また山車どうしの急接近やぶつかり合いもそのまま行われ、時には提灯が燃えることもあります。
20時からは駅前に山車が勢揃いをして、ぶつかり合いや山車の上部を人力で回転させたり、祭りは最高潮を迎えます。
ものすごいスピードで500個の提灯山車が回り出すの見応えがあります。
見物人も少なく、近くによれるのもローカルの祭り感があり、素朴さが感じられます。
昼間の駅前ではお囃子の櫓が組まれ、恵比寿様の踊りや獅子舞などもありました。
商店街ですので食べる場所に事欠きません。また露店も非常に多かったです。
山車が巡行する範囲も狭いので、休んだり、追っかけたりしながら楽しめるお祭りです。