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滋賀県東近江市 春日神社

Kasugajinja, Higashiomi city,Shiga

 
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東近江市小八木町763 春日神社本殿 重文 近世以前/神社 室町中期 文安元(1444) 三間社流造、向拝一間、檜皮葺 棟札1枚 19110417


March 3,2024 大野木康夫 source movie

鳥居付近

       

神門(滋賀県指定有形文化財)

                

拝殿

  

本殿(重要文化財)

                                                             

 

 


Dec.2012 大野木康夫 source movie

境内風景

       

本殿(重要文化財)

文安元(1444)年の建築

三間社流造、向拝一間、檜皮葺

                         


May 2012 中山辰夫

東近江市小八木祭神:天児屋根命(あめのこやね)・経津主命・ほか2神 

国重要文化財:本殿 滋賀県指定有形文化財:神門秦荘町と接する小八木集落の北のはずれにある。

  

春日神社は小八木集落の鎮守社であり、その早創が奈良時代に遡ると伝える。文化財も多い。

興福寺、東大寺などの奈良仏教の盛時に、当郡内の諸所の地をそれら大寺の寺領として寄進、それによって

奈良春日の神を分祀したと伝える。

   

境内

      

神門

滋賀県指定文化財

四脚門 切妻造 桧皮葺 南向 室町時代(1390〜1595)の建立

二本の本柱(直径32cm)の前後に大面取り控柱(21cm角)4本を建て、本柱間を3.08mとやや小型である。

本柱上に冠木を架け、大きな板蟇股をのせて化粧棟木を受ける。

          

その東側には赤土の塊が門を押さるようにへばりついている。往古は左右に高さ五尺、長さ五間の練塀があった。

土に塩が入れてあるため、まだこうして固まっていると聞く。

  拝殿

市指定文化財

桁裄三間 梁間三間 入母屋造 平入 桧皮葺 建物は安政7年(1860)に再建

   

滋賀県下でよく見かける舞殿形式。木割りが太く堂々とした構えである。天井は二重折上げ小組格天井。

     

中門

  

殿

国重要文化財

    

桁裄三間、梁間三間の三間社流造。桧皮葺。押立神社と同じ大きさ、様式で保存も行き届いた社殿である。

永享年間(1429〜40)大工新五郎大夫の手で着工、文安元年(1444)建立 室町時代

前室の正面を3間とも吹寄せの引違い格子戸、側面を杉戸引違い戸とした軽快な意匠は外観を優美にする。

正面の蟇股には宝珠(中央)と獅子(右)・桐(左)・向拝は橘とした絵様や彫刻は美しく整い、室町時代

の特徴が出ている。銘があって室町時代のものである。

          

鐘楼

桁裄一間 梁間一間 切妻造 桟瓦葺

  

宝篋印塔

市指定文化財 南北朝

惟喬親王の徳を永く後世に伝えるために建立された。

    

その他社宝

木造狛犬 一対 市指定文化財 南北朝

 

懸仏と板銘

 

大般若羅蜜多経 六百巻 鎌倉時代

 境内社平井天神社本殿

市指定文化財

一間社見世棚造 桧皮葺

本殿の西脇に置かれる末社三社の中央に位置する。重要文化財布施神社本殿(鎌倉時代)と規模が等しい。

       

≪参考≫

旧湖東町地域東半分は、古墳時代後期の遺跡が多い。秦氏系渡来氏族、依智秦氏が居住し土地の開発を行った

裏付となる遺跡が存在する。

依智秦氏は京都太秦を本拠とした秦氏に属し、8世紀以降愛知郡司を独占、湖東の開発と仏教の普及に貢献した。

善明寺の重要文化財木造阿弥陀如来坐像(長承2年(1133)の胎内仏に依智秦氏や秦氏の名が記されている事に

彼らの勢力の強さを知ることが出来る。参考資料≪湖東町史 愛知郡誌 工事報告書 他≫

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