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滋賀県彦根市 百々家住宅

Dodoke, Hikone city, Shiga

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Nov.2010 撮影/文:中山辰夫

百々家住宅主屋 彦根市鳥居本町(旧百々村)国登録文化財

鳥居本宿はいったすぐのところにある。表から見ると小柄な建屋に見えるが、中は広い。

中山道沿いに街村を形成している。

室町時代後期から戦国期にかけて、京極氏に仕えた百々氏が本拠とした。

応仁の乱の戦功で百々盛通が京極持清から小野庄が与えられた。

信長に仕えた百々越前守は摺針峠の番人を勤め、秀吉の臣として天正10年(1582)山崎合戦に加わった。

本照寺は百々家の菩提寺であった。建築:江戸時代末期 登録基準:国土の歴史的景観に寄与しているもの

構造:木造平屋建、瓦葺、建築面積144㎡

解説:

百々家住宅は、彦根市北部、江戸時代を通じて中山道の宿場町として栄えた鳥居本町の集落の南端に位置する。

敷地は、道路(旧中山道)の東側、北東方向に細長い形状です。道路に面し主屋が建ち、その北側に土塀や門が続いている。

百々家は、一時期佐和山城主でもあった百々氏一族の子孫と考えられ、明治時代には村会議員にも選ばれている。

主屋は、江戸時代末期に建てられたと考えられる。

木造平屋建のつし2階、切妻造、桟瓦葺、平入り、1階は南寄りに出入口が設けられ、平格子、出格子が北側に続く。

南端には土戸を収納する戸袋が残されている。上部は漆喰で塗り込め、虫籠窓を2窓開き、両端に袖壁が設けられている。

昭和6年(1931)頃に内部の改造が行われた。

「ぶつま」は大型の仏壇両脇に幅の狭い床と棚を設け、仏壇前に欄間と格天井を施した独特な構えとなっている。

旧中山道沿い鳥居本宿の町並みの面影を残す、伝統的な建物として貴重とされる。

参考資料「国文化財データーベース」

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