滋賀県彦根市 荒神山神社
Kojinyamajinja,Hikone city,Shiga
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滋賀県彦根市清崎町1931
荒神山 標高:261,5m
彦根市の南西、湖東平野の湖岸近くにある山が荒神山。独立峰の山塊で宇曾川の左岸にあって平野部にポツンとあるため何処からも見える。
荒神山の名は、昔清水村に三宝荒神が祀られていたが、山にのぼったことから荒神山と土地の言い伝えが残る。古くから信仰の山とされて気t。
現在では自動車道が山頂まで通っており、山頂には放送塔が建っている。
荒神山には自然少年の家や子どもセンターガあり、スポーツを楽しむ場、県内小学生のキャンプ体験の場、ハイキング、などでも親しまれている。
山中には荒神山神社・国史跡・荒神山古墳・麓に千手寺がある。
荒神山神社
荒神山の山頂に鎮座する。火・かまど(台所)の神様とお祓いの神様が祀られている。氏子は無く「荒神さん」と呼ばれ広く崇敬されている。明治時代までは行基が開いた「奥山寺」と呼ばれていた天台宗のお寺があり、山内には千手寺.念佛寺、勝成寺、万蔵院の四坊が配せられたと残る。
JR琵琶湖線河瀬駅で下車、北西へ約6kmの距離にある。
神社には本殿・拝殿・渡殿・神饌所・神楽殿・鳥居があり、平成29年国登録文化財の指定を受けた。
宇曾川を渡り朝鮮人街道を渡る。
石柱
標高:約90m。「奥山寺」とも彫られている。その昔、荒神山には奥山寺という寺院があった。この石柱が往時をものがたる。
鳥居−国登録文化財
荒神山下の参道入口に立つ。柱間9m、高さ9mの大規模な石造明神鳥居。礎石上に直径約86cmの石柱を内転びで立て、貫と島木、笠木で固める。
地元有志の発起の下、立てられたもので、神社の歴史を今に伝える鳥居である
遥拝所−井伊家の社殿を移築した
本坂
前方に山崎山を見て進む。いよいよ「本坂」の始まり。荒神山神社まで800mの案内がある。
山崎山(標高:140m)には信長の命で、地元の山崎氏が築いた山崎城があった。石垣遺構が残る。配水タンクが目立つ
石道が続く
林道と出会う。標高:約220m。左の丘に「腹切り地蔵」が見える。参道は右に続く
石道〜石段を登ると城壁と見間違う石垣に到着する。
ドライブウエイ(林道)からの参道入り口ともここで出合う。
城郭かと思われる石積が目を惹く。 彦根城構築の際、候補地にもなったといわれる。
案内
祭神:火産霊神 奥津日子神 奥津比売神 〔配祀神〕瀬織津比売神 速秋津比売神 気吹戸主神 速佐須良比咩神 本尊:大日如来
創祀年代は未詳であるが、社伝によると天智天皇の時代(660年代)、近江国に四カ所の祓殿が設けられたことに始まり、中四郡は荒神山であるとされ、中四郡は愛智・犬上・神崎・蒲生の四郡を指す。
境内へ
石段を登り切った所に立つ神木—ダマノキ 璞(だま)の木
行基菩薩が伊勢神宮の外宮の御神木、小賀璞の実を戴いて境内に植えられたものといわれている
拝殿−入母屋造正面千鳥破風一間向拝付 間口三間四尺 奥行三間 国登録文化財
優美な向拝が社殿景観を整え,渡殿,神饌所(しんせんしょ)とともに一体となった社殿景観を形作る。
渡殿−木造平屋建 銅板葺 建築面積10㎡ 国登録文化財
本殿と拝殿を繋ぐ南北棟の建物。桁行二間、梁間一間、切妻造銅板葺。両側面は腰長押、内法長押を内外に廻らし、格子窓を入れる。内部は拭板張で棹縁天井を張る。組物は舟肘木で拝殿と共通した意匠を見せ、社殿景観を構成する要素の一つとなる。
本殿—三間社流造 間口三間 奥行三間 国登録文化財
前室付の三間社流造で,柱上は舟肘木,妻飾は豕扠首(いのこさす)とするなど,復古的な意匠でまとめる。
神饌所−木造平屋建、瓦葺、建築面積12㎡ 国登録文化財
拝殿の東縁に接続する。桁行二間、梁間二間、入母屋造、桟瓦葺。南面二間は中敷居を入れ、舞良戸を建て込む。内部は板敷の一室で、西北角に物入を作り、西面に板戸の出入口を設ける。妻飾は木連格子で、拝殿と一体となった社殿景観を形作る
社務所、書院、中門、保存修復工事中
神楽殿−木造平屋建、瓦葺、建築面積41㎡ 国登録文化財
境内の西南角に東面する。桁行三間、梁間三間、入母屋造、桟瓦葺。前方二間は舞台で正側面を半蔀とし、祭事には開放する。引違板戸を介し後方一間は楽屋で、背面中央間を出入口とする他は漆喰壁とする。保存状態も良く神社の祭事に欠かせない遺構である
(注)引用≪建築の説明は国文化財データベース≫
庫裏と庭園
豊臣秀吉が寄進とされる石灯籠
展望
琵琶湖の眺望、曽根沼、
山頂にテレビ塔
荒神山古墳
全長124mもある4世紀末の前方後円墳 山頂から琵琶湖方向に少し下がった地点に築造。埴輪・葺石を備え、3段に築かれた県下第2位の墳丘は琵琶湖の王墳と呼ぶにふさわしいとされる。
標高:262mの三等三角点。点名:日夏山
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