滋賀県彦根市 スミス記念堂
(the Smith Memorial Hall, Hikone, Shiga)
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Feb.2012 中山辰夫
撮影:24-02-05 ≪全国的に大雪となった2月2日、3日にかけて彦根では47cmの積雪があった≫
国登録有形文化財
平成8年(1996)、都市計画道路の拡幅工事により取り壊し寸前であったこの構造物は、移築活用を願う
「スミス記念礼拝堂を彦根に保存する会」の運動や、彦根の各界各層有志の多額の寄付金と、彦根市の協力
により、平成18年(2006)12月7日に再築された。
記念堂の前は彦根城で、その借景が堂内からも見える。
記念堂と記念碑
記念碑には、和文と英文でスミス記念堂の再築の経緯が刻まれている。
建屋の装飾が種類も多く、一見華美に思えるが、しっくり落ち着きのある上品さが感じられる。
瓦をはじめとした個々の部材は、借景の彦根城をモチーフにしたもので飾られている。
屋根材から詳細に見る。
瓦の種類も多い。大棟鬼瓦鰭付、降棟鬼瓦、軒唐草などが配置されている。
唐破風鬼瓦、唐破風鰭
建具金物、錺金具もさまざま
建屋は、純日本風建築の中に西洋の意匠が違和感なく溶け込んでいる
絵様が素晴しい。向拝の蟇股、紅梁、木鼻
大棟懸魚、唐破風兎ノ毛通し、
花頭窓・欄干も日本風を盛り上げている。
正面の観音開きの扉には、ブドウの蔓がまきついた十字架や松竹梅の文様が彫られている。
正面中央間浅唐戸
浅唐戸 鏡板彫刻
浅唐戸 腰鏡板彫刻
取手、他
天守閣を望む
記念堂内
キリスト教独特の文様が純和風建築に彫刻として施されている。
聖台堺欄間
聖檀境 欄間(正面左)
祭壇・その他
長椅子の彫刻
再築は保存されていた部材を使って行われ、当時の部材を90%以上使い再築が行われた。現在、この記念堂は建物の内外を公開する展示施設として新たな景観スポットを形成しているが、今後は地域の
人々のさまざまな活動の拠点として、さらに有機的な連携を図るとされる。
滋賀県彦根市本町三丁目
撮影日: 2010年11月27日昭和6年に日本聖公会彦根聖愛教会のアメリカ人牧師で彦根高等商業学校の英語教師でもあったパーシー・アルメリン・スミス氏が、両親を記念し感謝する思いと日米両国の人々の基督教を通じた交流を願って彦根城の旧・中濠端に建設した和風礼拝堂である。彦根の宮大工である宮川庄助氏の協力で施工された。
現在のスミス記念堂は、彦根の各界各層有志の多額の醵金と、彦根市の協力により、平成18年12月7日に再築された。 国登録有形文化財に指定されている。
参考資料
NPO法人スミス会議HP
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