滋賀県甲賀市 綾野天満宮 [含む 藤栄神社]
Minakuchi Ayanotenmangu, Koka city,Shiga
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Nov.2010 撮影: 中山辰夫
甲賀市水口町綾野
祭神:菅原道真旧天神町の北川に鎮座。宗教法人登録上は綾野神社
社伝によると、延喜元年(901)菅原道真の第4子淳茂が当地に奇遇し、父道真公の木像を自作で彫ったのを祀ったのがはじまりで、その後末裔を称する土豪美濃部氏が建武年間(1334〜38)に社殿を再建したとされる。もと南方美濃部の地に鎮座し、美濃部天神と称した。
初めは「美濃部宮」と称し、現在の藤栄神社の地にあったが、寛永10年(1633)に水口城が築城される時現在の綾野に遷された。
1633年以降も江戸幕府は水口城の鎮護社とした。
歴代藩主の加藤氏の保護・崇敬を受け、歴代藩主寄進の石塔籠が残る。本殿左右に5基、門塀に沿うて6基、計11基奉納されている。
当社と菅原淳茂に関する社伝は広く流布したようで、周辺の天神社の多くが同系の縁起を伝える。
拝殿
入母屋造 間口二間三尺 奥行二間三尺
中門・幣殿
本殿
一間社流造 間口五尺五寸 奥行五尺
家紋—菊鉞(きくまさかり)
屋根の鬼瓦に美濃部氏の家紋である「菊鉞(きくまさかり)」の紋がある。この紋は菅原家の家紋であったが、藤原氏から「菊鉞」は皇室のシンボル菊の紋章を「鉞」で脅かす形であるという嫌がらせをうけたため、「菊鉞」は四男の淳茂のみに授けられた。
その紋章が淳茂の子直茂に伝わり、美濃部氏の家紋として今日に伝わる。
藤栄神社(ふじさかえじんじゃ)甲賀市水口町梅が丘祭神:加藤嘉明
水口藩主加藤家の祖である嘉明を祀る神社で、文政12年(1829)美濃部天満宮の旧地の一角に創建された。
当初嘉明神社と称し、のち嘉明大明神と改め、明治4年(1871)現社名となった。
社宝に豊臣秀吉より拝領したと伝えられる糸巻太刀・洋剣・高麗鞍などがある。
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