滋賀県甲賀市 古城山 「水口岡山城跡」
Minakuchi Kojosan, Koka city,Shiga
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Nov.2010 撮影: 中山辰夫
甲賀市水口町水口水口の中心部に位置する標高282mの丘、いわゆる大岡山で、古城山と呼ばれて親しまれている。標高:282m。
水口では一番の高所で、どこからでも見える。
頂上に立つと、鈴鹿一帯から蒲生一帯を一望することが出来る軍事上・交通上要衝の地であったことがわかる。
さほどな高さではないが、周囲は結構な距離がある。
この地形を生かして、天正13年(1585)、羽柴秀吉が家臣の中村一氏に命じて水口岡山城を築かせた。
山麓に城下町が整備され、水口の町の原形が出来上がったといわれている。
現在では山頂付近に城跡とみられる石垣が僅かに残っている。本丸・二の丸・三の丸跡が残っている。
頂上・本丸跡
二の丸跡
三の丸跡
築城には高島市の大溝城(おおみぞ)の古材が用いられ、山頂部に高い石垣を巡らし、瓦葺の諸建物が連立していたとされる。
その後天正18年(1590)に増田長盛が、文禄4年(1595)には長束正家と、いずれも五奉行が城主となった。
慶長5年(1600)の関が原の戦で、長束正家が敗れて帰城後、攻められ炎上、落城し、長束正家は日野に逃れ、自刀した。
江戸時代、寛永11年(1634)の新しい水口城(将軍家御茶屋御殿)の築城の際に、石材を転用したとある。
現在では、草むらの中に石垣がわずか残り、曲輪は山頂及び中腹にあり、これを区画する堀切や竪堀の跡が確認されている。
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