滋賀県甲賀市 水口城資料館・水口城跡
Minakuchi castle, Koka city,Shiga
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Nov.2010 撮影: 中山辰夫
甲賀市水口町本丸県指定史跡(将軍家宿舘遺跡)
平成3年(1991)に往時の「乾矢倉(いぬいやぐら)」を出丸の部分に復元して資料館として開館した。「総工費:4億7千万円」
宿館時代
徳川3代将軍家光が上洛の祭の宿館として築城された。作業奉行には。建築や作庭で著名な小堀遠州があたった。
延べ十万人の大工を投入して工事が進められた。城は京都の二条城を小型にしたもので、本丸と二の丸の二郭で構成された。
築城当時の規模は復元模型でうかがい知れる。
家光以降の上洛は途絶え、水口城は城番(5千石〜1万石の旗本、大名)が置かれた。この城番は1年任期で約50年間続いた。水口藩製時代
天和2年(1682 てんな)に、石見国(いわみのくに)より加藤明友が2万石で入部し水口藩が成り立ち、その居城とした。
なお、加藤明友は賎ケ嶽槍7本で有名な加藤嘉明の孫にあたる。
明友は入部すると「二の丸」の整備を行い、甲賀・蒲生を治めた。
「碧水城」は湧水を利用した堀に青い水を湛えていたことから明友が命名した。明治維新後は、廃城となり、建物や、出丸と乾矢倉を除く石垣の大半が公売に付された。
昭和47年に「将軍家宿館遺跡」として滋賀県の史跡に指定された。
資料館内部
往時の矢倉の姿を模した資料館には各種資料が展示されている。
古城山(水口岡山城)の遠景
天正13年(1585)、羽柴秀吉が家臣の中村一氏に命じて築かせた。
今は石垣がわずかに残り、曲輪を区画する堀切や竪堀の跡が認められるに留まる。
旧本丸は現在県立水口高校の敷地となりグランドとして使われている。
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