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滋賀県甲賀市 六角地蔵堂
Rokkaku Jizodo, Koka city,Shiga




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Aug.2010 撮影: 中山辰夫

甲賀市甲南町寺庄

市指定文化財

六角堂は甲南町寺庄の南端、旧杣街道の三叉路にある地蔵堂で、建物の形から「六角堂」と呼ばれ、庶民信仰の対象として特異な存在である。
平面形式を六角形にする点や、二重屋根にして背の高い建物に造るのは、道路の交差点にあって四方からの眺めを意識したものであろう。
滋賀県で僅か2棟知られるだけで、極めて類型の少ない、貴重な建物である。立派な住まいをお持ちの六角堂の地蔵様は、伝教大師・最澄が一本の大木から彫り出した、尊い仏様と伝えられている。
屋根は上下層とも六角形の桟瓦葺で、下層の正面側は向拝を葺き下ろす。各隅棟の鬼板には十二支の彫刻が造り出されている。

六角円堂、二重、向拝一間、桟瓦葺
棟札から天明8年(1788)の建立で、大工は池田の住人中村喜惣治である。
堂は一辺が6.1尺の正六角形の平面で南西に面する。内部は一室とし奥に仏壇を置き、外周に切目縁を廻らす。正面の建具は両折(もろおれ)の唐戸でその両側は舞良(まいら)戸引違いとし、背面側の三方は板壁とする。
柱は直径7尺の丸柱で、木鼻を飾り台輪を載せる。木鼻の間の隅行きにはさらに獅子頭を据え賑々しい隅廻りになっている。
下層の組物は出三斗組で各部材の木口は直角でなく六角形に合わせて撥(ばち)形に木造(こづく)られている。中備は蟇股でやはり十二支を模した彫刻で埋め尽くされている。
上層は丸柱に頭貫を通す。木鼻の間の隅行きも龍頭を飾っている。中備の蟇股も大振りである。

甲賀大工の江戸時代後期の技術的頂点として、記念碑的な遺産とされる。

参考資料《甲賀郡志、甲賀市史、滋賀県の地名、滋賀県の近代寺社建築、甲賀をひもとく、他》






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