滋賀県甲賀市 信楽 勅旨古墳群
Chokushi kofungun, Koka city,Shiga
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Dec.2010 中山辰夫
甲賀市信楽町勅旨
県指定史跡
信楽町に唯一所在する古墳群。横穴式石室を主体部とする円墳。
葛上川左岸の丘陵南面中腹に分布。標高約160mの地点に東西に並ぶ二基の古墳によって構成される。
一号墳は全長7.5mの横穴式石室をもち、墳丘は推定12.5mの円墳。二号墳は直径11.5m、高さ2.5mの円墳である。
6世紀代に築造されたとみられ、紫香楽の宮以前の歴史を物語る貴重な記念物である。
被葬者は、奈良時代以前に此の辺りを支配した古代豪族と考えられる。
信楽谷は交通の要衝にあり、天皇も幾度となく行幸に利用されている。経済基盤の少なかった地域にあって、こうした要衝の場で古墳をつくった被葬者の歴史や性格を知る上で重要な群集墳とされる。
参考資料
勅旨村
勅旨の名は淳仁天皇がこの血で勅を発したことに因むという説(輿地志略)や、勅旨の牧の所在地に因むとする説(甲賀郡志)がある。
他に、聖武天皇(45代)が紫香楽に宮を造営する際に奉納するお米を作る勅使田がこの地にあったことから勅旨(勅使)と呼ばれるようになったという。いずれも不詳である。
中世は信楽庄に属す。
建武4年(1337)の山中文書には「信楽調子郷」、応永12年(1405)の「教言卿記」には「勅旨郷」とみえ、同郷は内蔵寮の天皇の服を入れる長櫃のほか桶・杓などを毎年3月・10月・12月に調進していた。
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