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滋賀県甲賀市 信楽 玉桂寺

Gyokukeiji, Koka city,Shiga

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Dec.2010 中山辰夫

甲賀市信楽町勅旨891

高野山真言宗

本尊:弘法大師

新宮神社を出て、国道307号線を横切り、信楽駅方向へ向かう。途中、大戸川を越えてすぐ左側に旧街道が現れる。そこを直進する。

国道307号からはずれた山裾の旧街道に面してある。陶器の中心街からさほど離れてはいないが、閑静な領域である。

勅旨の南、大戸川右岸の高田にあって、信楽高原鉄道玉柱寺前駅南数百mほどのところにある。

途中、大戸川に架かる「保良(ほら)の宮吊り橋」を渡る。

本堂には、国重要文化財の木造阿弥陀如来立像が安置されている。

他には、ボケ封じの観音菩薩増や日本で唯一とされる神経痛除薬師如来像も安置されている。

山門正面には県の天然記念物であるコウヤマキ(高野槙)が見事に茂っている。

地蔵に手向ける水子供養の風車が何時来ても境内を赤く染めている。

寺地は、奈良時代末期に淳仁天皇がお休みになった離宮「保良宮 ほらのみや」の跡で、平城京から都が近江に移された時に、皇居が出来るまでの間、仮御所として使われたことがあるとされる。

奈良時代の761年に第47代淳仁天皇の姉君である鳥田内親王の御願により創建された古刹である。

空海がその跡に一堂を建立したのが開基と伝わる

江戸時代には三万石の格式を誇った古刹。

現在は、玉樹本堂(たまじゅ)と山門が残されているのみだが、俗に「勅旨の弘法さま」として遠近の信仰を集めている。

境内には芭蕉の[松茸や しらぬ木(こ)の葉の へばり付(つき)]という句碑がある。

重要文化財の木造阿弥陀如来立像が安置されている。

他には、ボケ封じの観音菩薩増や日本で唯一とされる神経痛除薬師如来像も安置されている。

本堂

重要文化財の木造阿弥陀如来立像が安置されている。

コウヤマキ

県指定天然記念物

悠仁親王殿下のお印として、一躍その名を知られた高野槙。樹齢は500〜600年。山門正面に見事な姿を見せている。

樹高:左主幹31m 右主幹26m 幹周り:左主幹6.1m 右主幹3.5m

世界三大造園木に数えられる日本固有の常緑樹である。

弘法大師が815年に淳仁天皇の冥福を祈るために訪れた際にお手植えされた霊木と代々継がれてきたもの。

元は石段の両側に一株づつ植えられたものが、親木を囲むように左43本、右22本の大枝に分かれている。

境内の紅葉

石造五輪塔

市指定文化財

花崗岩質で、全高177.5cmと大きい。

蓮華の模様を彫り込んだ反花式基壇の上に建ち、地輪には鎌倉後期の正和5年(1316)の年号が刻まれている。

基壇を持つ五輪塔は、大和地方に見られる形式で、当時の石造文化の地域的特色を表している。

木造阿弥陀如来立像

国重要文化財

像高:98.6cm、

昭和54年(1979)の解体修理の際、胎内から10万人以上の名前を列挙した[結縁交名 けちえんこうみょう]12巻と源智の名前を記入した[造立願文]1巻など15点の納入品が発見された。

結縁交名とは、めいめいが死後に極楽浄土へ行けるよう、願いを込めて名前を書いたもので、1巻に1万5000人もの名前が記入されており、源頼朝・頼家・実朝の鎌倉将軍三代の名前や、藤原氏和気氏の名前も含まれ、範囲は全国に及んでいる。

質・量ともに全国でも最大級のものとされる。

[造立願文]には、[健暦2年(1212)12月20日の紀年銘があり、僧源智が法然上人の恩徳に報いるため阿弥陀仏をつくり、その中に数万人の人たちが往生できるよう願って巻物を入れたと記されている。鎌倉初期の浄土教を知る貴重な資料とされる。

保良の宮橋

大戸川に架かっている。1990年竣工 長さ102m、幅1mの歩行者専用橋

信楽高原鉄道と大戸川をまたぐ。陶芸の森から続く自然散策路として整備された。

参考資料《甲賀市史、甲賀をひもとく、他》

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