滋賀県甲賀市 信楽 日雲神社
Hikumojinja, Koka city,Shiga
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Dec.2010 中山辰夫
甲賀市信楽町牧75
祭神:天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
祭礼:9月4日(太鼓祭)
玉柱寺前の旧街道をどんどん走り、牧の集落に入ると街道の右側に建つ。
社頭の石鳥居から杉木立の長い参道を進むと信楽高原鉄道の線路が境内を横切る。境内を二分して電車が走ることになる。
線路を越えて進むと正面に葦葺の妻入拝殿が独立して建ち、その奥に本殿、境内社の八幡神社、春日神社・他がある。
本殿は一番奥の一段高い玉垣内に鎮座しており、国登録有形文化財である。
拝殿・本殿以外に、神輿舎・手水舎・社務所が建つ。
祭礼で行われる太鼓踊りは国選定無形民俗文化財指定である。
四季の花をめでながら森林浴が楽しめる散歩道がある。
日雲神社は牧の集落の東はずれの山裾に建つ。垂仁天皇皇女倭姫命が日雲の宮に滞留したのが当社の起こりとされ、上野山天神として牧・宮町・黄瀬三カ村の崇敬を受けてきた。
文政5年(1822)牧村一カ村の氏神となり、明治18年(1985)日雲神社と改めた。
「みつえしろの道」一願成就の神林浴歩の道
線路を越えて左側に2m弱の道が続いている。約1km。境内の周りを取り囲んでいるようだ。両側には樹木が立ち並び、四季の花木が潤いを添えている。清閑な世界に浸れる領域である。
この道の命名は、御存命であれば100才になられる、地元の方がされた。
その意味は、”ただ一願のみを祈念しながら、四季折々の自然を愛でつつ鎮守の社の息吹に触れ、倭姫命(やまとひめのみこ)さまのお導きを頂く道である“とのこと。
拝殿
入母屋造 間口二間三尺 奥行二間三尺
中門・幣殿
本堂
国登録有形文化財
三間社流造、向拝一間、桧皮葺
三間社流造りで正面に一間の向拝をつける県内通常の形態をとる。
建立年代は元禄4年(1791)と伝え、繰形・絵様からみてもその頃とされる。
身舎は桁行三間梁間二間で正面は中央間板扉・両脇関連子窓とし、腰長押しと切目長押の間に格狭間を入れる。
庇は角柱で正面中央に斜め格子戸引分け、その他は斜め格子戸を嵌め殺して全室とする。全室の腰壁も格狭間で飾る。
縁は身舎部分のみ一段高くしてある。
狛犬
太鼓踊り
県選択無形民俗文化財
崇徳天皇の御代に皇女倭姫命(やまとひめのみこと)が皇祖神天照大神を奉じ、その鎮座の地を求めて各地を巡行のとき、信楽に4年の間滞在されたのが当社の起こりとされる。
この太鼓踊りは、平安から鎌倉、室町へと流行した「田楽」や「風流」「山伏神楽」などの流れをくむ庶民的な民俗芸能であるが、その踊り方に非常に古い型を残していて、民俗資料として貴重とされる。
この踊りは本来、雨乞いや豊作祈願の際に奉納される。明治以降は9月4日秋祭りと決められた。
踊りは氏子の青年が奉納する。造花をつけた編笠に草鞋のいでたちで、胸に締め太鼓をつける。この太鼓が唯一の楽器である。
社前の広場にかがり火を焚き、それを囲んで夕方から深夜まで踊り続ける。
参考資料《滋賀の百祭、国文化財データーベース、他
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