滋賀県甲賀市 信楽 二童子神社
Nidoshijinja, Koka city,Shiga
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Dec.2010 中山辰夫
甲賀市信楽町中野北垣外140
祭神:稲田彦姫(いなだひこのみこと)
祭礼:4月16日
杉山の杉尾神社から引き返して国道307号線を越え、旧街道に入る。
二童子神社は信楽川北岸の山裾にあって旧街道に面して建つ。
社頭の石鳥居から一直線に伸びる並木の参道を進むと、左側に社務所と手水舎がある。
その奥に一段高く石段を積んで本殿がある。
本殿は中央の覆屋内にある。社殿は県内でも数少ない「春日造本殿」で国登録文化財である。
境内・社殿は深い樹木に取り囲まれている。
社宝は木造狛犬(年代不詳)である。
中門・幣殿・本殿
中門・幣殿
本殿
国登録有形文化財
一間社春日造 桧皮葺
本殿は一間社の春日造で、現在は覆屋の中におさめられている。そのため、中の様子がつかめない。
天分16年(1547)と元禄16年(1703)の年記のある棟札によれば宝暦2年(1752)に建立したものを天分16年と元禄16年に造替したことがわかり、現在の本殿は元禄造営のものとされる。
身舎は方一間で、身舎内部は内・外陣に区画され、柱間装置は正面格子戸四枚引違、側・背面横板壁、内・外陣境幣軸板扉とする。
柱上の組物は出三斗で中備に蟇股を飾るが、正面は頭貫と桁の間全面に彫刻が篏めこまれて装飾される。三方の縁は布目縁で擬宝珠高欄と脇障子をつける。
県内では珍しい春日造の本殿で、覆屋内にあるためか風飾がすくなく保存のいい建物である。
大工は甲賀郡杣之庄池田村の中村久助である。
構造:木造平屋建、檜皮葺、建築面積5.2㎡
建築:元禄16年(1703) 登録基準:造形の規範となっているもの
解説:
一間社春日造の社殿。形式・棟札等から元禄16年の建築であることが知られる。身舎は方一間で,ほぼ均等に内陣と下陣に分ける。屋根は檜皮葺とし,箱棟を置いている。滋賀県下でも数の少ない春日造本殿であり,近世本殿建築の好例といえる。(国文化財データーベース)
仏像
参考資料《甲賀市史、国文化財データーベース、他》
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