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滋賀県甲賀市 信楽 杉尾神社

Sugiojinja, Koka city,Shiga

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Dec.2010 中山辰夫

甲賀市信楽町杉山73

祭神:市杵縞姫命(いちきしまひめのみこと)

祭礼:4月16日

旧街道から国道307号線に戻り、中野近辺で左折して杉山集落に入る。

杉尾神社は信楽から和束へ抜ける道路に沿った山裾にある。

慶長12年(1607)の創建と伝え、もと若女一王子権現と称した。

社頭の石鳥居から一直線に伸びる緩い勾配の参道を進むと、平坦な境内となる。

本殿以外は社務所がある。拝殿はない。本殿は一段高く石垣を積んだところに建ち、覆屋内にある。

本殿の内部は残念ながら拝観できなかった。

断片的に見える組物から彩色であることは確認できた。山裾にひっそりと佇んでいる。

本殿

国登録有形文化財、一間社流造、檜皮葺

一間社流造の小さな社で、入母屋造の正面に唐破風の向拝をつけた覆屋内におさめられている。

建立年度は棟札によって慶長14年(1609)造営のものを宝永4年(1707)に造替したことがわかる。

妻飾は頭貫上に彫刻蟇股をおき、さらに紅梁上に異形の蟇股をおいて、妻の狭い空間一杯に飾りこまれている。

肘木が延びやかで、笹繰を施すなど全体に古調を帯びている。木柄が太く、細部も大ぶりな点が特徴といえる。

この本殿は、軸部・組物・軒桁及び造作材まで極彩色、軒廻りは丹塗りされ、垂木木口には錺金具(かざりかなぐ)をつけるなど荘厳にされている。が外部からは見ることができないが残念である。

棟札より、大工は法隆寺大工子孫を自称する嶋八兵衛等である。

事の真偽は確認できないが、彩色や技法には奈良の近世社殿と共通するものがあるとされる。

 

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