滋賀県甲賀市 総社神社
Sojajinja,Koka,Shiga
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Sep.2010 撮影: 中山辰夫
甲賀市水口町牛飼572
祭神:大己貴命
例祭:11月3日
総社神社のある牛飼の集落は飯道山の東麓に位置し、杣川にむけて開いた農村として推移してきた。
集落山手には横穴四季石室を持つ古墳群があり、集落の起こりは古墳時代期に遡るとみられる。
牛飼の地名は一説には聖武天皇が紫香楽宮造営に辺り、農耕奨励のために牛を飼ったことにちなんでつけられたとある。
中世は池原杣庄に属し、江戸時代は旗本美濃部氏ら複数の領主支配を受けた。
杣街道に接し集落内を信楽道が通ることから商家なども成立。とくに幕末から近代にかけては前挽鋸製造など農村工業も起こっている。
神社の起源は、創建が康和2年(1100)の造営で、総社大明神と称し、牛飼村十二戸の祖先を祀ったのが始まりである。
応永3年(1396)本殿再建、嘉吉元年(1441)修復、明治13年(1880)のも造営があった。
境内には、拝殿・本殿の他に中門・幣殿・祭器庫・手水舎・社務所が建つ。
拝殿
新築から余り年数が経ていないと思われる。防風対策をかねた構造が新規性を感じさせる。
中門・幣殿
本殿
一間社流造、間口一間、奥行五尺
彫刻に注目のこと
麦酒祭(むぎざけまつり)
県選択無形民俗文化財
毎年7月18日に新麦と麹で醸造した麦酒を社殿に供える麦酒祭(むぎさけまつり)は、伝統的な観光行事として脚光を浴びている例祭である。
嘉吉元年(1441)の本殿修復の際に新麦を造り、麦の豊作と暑気の悪病除けを祈願したことが始まりである。
日本のビールの元祖として有名で遠隔地からも参拝者が訪れる。
麦酒は、宮守は祭りの前日に飯道山中腹の清水を採取し、麹と麦を混ぜて発酵させて夜を徹して仕込んだもので、本殿に供えられた後参拝者に振舞われる。
レポート「総社神社の麦酒祭り」吉川祐子
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