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滋賀県甲賀市 滝樹神社

Takijinja, Koka city,Shiga

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Oct. 2010 撮影: 中山辰夫 

甲賀市土山町前野155

祭神:速秋津日子神 速秋津日売神

祭礼:五月三日

境内は野洲川の川原に面し、本殿も川に南に面して建つ。

滝樹神社は旧東海道に沿う子集落前野にあって、通りに案内がある。

参道の両側には石灯籠がズラリと並ぶ。

境内は野洲川の川原に面し、本殿も川に南に面して建つっている。

拝殿・本殿以外に、祭器庫・手水舎・社務所がある。

毎年5月3日の祭礼にはケンケトと称する踊りと花笠の奪い合いが行なわれ、近江のケンケト祭・長刀振りとして国選択無形民俗文化財に指定されている。

拝殿:入母屋造、間口三間、奥行三間

中門・本殿・天満宮

本殿:一間社流造、間口一間二尺、奥行一間一尺、銅板葺 天満宮:一間社流造、銅板葺

両殿ともにやや小さな一間社流造り社殿である。本殿と天満宮の建物は同規模同形式で、正面扉に施された彫刻がわずかに異なる。

本殿は水波・兎であり天満宮は梅鉢である。

二殿ともに丹塗りが残存し、天満宮は蛙股に緑の塗料が認められるので、二殿ともに彩色が施されていたことが確認されている。

二殿とも両妻側に板塀が設けてあるのは霜よけして建物を保護しているが、風蝕も大きい。

永久元年(1113)に伊勢国龍原大神、速秋津比古神、速秋津比売神を勧請して合祀し龍大明神としたのを創始とする。

社前に楓樹があるので応永21年(1414)に滝樹神社と改めた。と伝える。寛正6年(1466)には地頭が北野天満宮に勧請した。

堅板塀に囲まれた社地に東に滝樹宮、西に天満宮が並んで建つ。文明3年(1471)から二殿が並立すると伝えている。

二殿とも両妻側に板塀を設けて霧除けとし建物を保護している。

ケンケト祭

国選択無形文化財

例祭の由来は明らかでないが、延徳年間(1489〜93)の田楽踊りが今日まで伝承されている。

他方、今から約1200年前、聖武天皇に奉奏された田楽が今日のケンケト踊りになったともいわれ、それが雨乞いなどの祈願に踊られるようになったと伝わる。

ケンケトの踊子は7才から12才の男子8人で、頭に山鳥、孔雀、雉の尾羽根をつけた冠状のものをかぶり、細袴をはき、黒色本絹の振袖姿。

小さな鉦や太鼓を打ち、棒振り二人、田楽の人とともに踊る。踊る時以外は大人の肩車に乗って移動する。

祭りは、午後2時より境内で馬場踊りが奉納される。次いで、氏子より26個の花笠が次々と運ばれる。今日では花は造花で、これを持ち帰ると厄除けになるため、若人は我先にと奪い合いする。

その後、滝樹宮、天満宮前にてケントケト本踊りが奉納される。祭りのメインは子どもの棒振りである。

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