滋賀県守山市 慈眼寺
Jiganji,Moriyama city, Shiga
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Jan.2011 中山辰夫
守山市吉身
天台宗
本尊:十一面観音像「帆柱観音」解説:滋賀県教育委員会発行資料
慈眼堂の本堂は傾き、瓦屋根が落下するなど倒壊の危険があった平成17年(2005)、地元住民22人が集まって本堂改築委員会を立ち上げ、再建のための募金を集めた。
改修工事は2年がかりで完成し平成20年(2008)、修復された仏像が大津市の琵琶湖文化館から運ばれ、寺に戻った。
本堂の修復には守山市民を中心に約750人の寄付金2000万円が寄せられ、同館学芸員の井上ひろ美さん(38)は「市民、市、同館、県文化財保護協会が協力して修復したことは、理想的な文化財の保護の仕方」と話している。
木造薬師如来坐像
市指定有形文化財
帆柱観音で知られる慈眼寺にはかつて本堂北側に薬師堂があり、そこには三躯の仏像があり、その中央に安置されていたのが薬師如来である。
像は寄木造りで全体の姿は多くの人をもれなく済度するやさしさがあり、平安時代の作と考えられる。
また、袖衣は両肩にかかり円満相で、施無畏印を結ぶ手はやわらかさが感じられ、螺髪は青瑠璃色となっていて他は金色に輝いていた。
しかし、平成19〜20年度にかけて薬師如来の修理が施される中で、造像当初の素地仕上げの姿に戻された。鬼瓦
市指定有形文化財
薬師三尊が安置されている薬師堂に文禄三年(1594)銘のある鬼瓦が保存されていた。
この鬼瓦は慈眼寺の屋根飾りとして用いられていたものだが、戦国時代の相次ぐ兵火によるものか、いつのころか屋根から下ろされて現在まで保存されてきたものである。桃山時代末期の銘のある瓦が保存されているのは市内でも珍しい。
2点のうち、1点は4つに割れているが、もう1点は完成品である。
幅60cm 高さ45cm 厚さ6cm 2点 桃山時代
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