滋賀県守山市 諏訪家
Suwake,Moriyama city,Shiga
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February 27, 2022 野崎順次 source movie
滋賀県守山市赤野井町171-1
大庄屋諏訪家屋敷
守山市指定文化財 史跡
日本遺産 滋賀 琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産
諏訪家に残る系図によると、諏訪家は永正年間(1500年頃)に、諏訪左近将監長治(小笠原貞朝次男)が信州よ
り来たことに始まると伝えられていますが、確かなことは分かっていません。諏訪家の事がはっきりと分かるようになるのは、江戸時代に入ってからのこととなります。
諏訪家がある赤野井村は、元和九年(1623)に成立して幕末まで存続した淀藩の近江国内での飛び地領地でし
た。諏訪家は、淀藩領で「大庄屋(おおじょうや)」を務め、代々農民の指導者となってきました。
広大な屋敷には、主屋・書院・茶室・土蔵・庭園があります。主屋・書院は江戸時代後期に建てられたと考えられているもので、接客用の建物として書院が別に設けられる珍しい構造となっています。茶室は明治七年に大津の円満院から移築されたもので、元禄十二年(1699)銘の鬼瓦から建築年代が明らかで門跡寺院の茶室建築として大変貴重です。
主屋、書院など江戸時代の建造物が残されているだけでなく、茶室や庭園を配し、優れた空間を構成していることから、昭和五十二年四月、守山市史跡に指定されました。
平成二十七年八月 守山市教育委員会
(現地説明板)
パンフレットと現地説明板
屋敷の北東に流れる釈迦堂川。昔は水位が高く琵琶湖から船で来ることが出来た。水門が残る。
石橋から表門への道
釈迦堂川にかかる石橋を渡って土塀を右に見ながら、苔蒸した道から表門を通り、書院、主屋に出る通路が空間的にも大変緊張感のあるものとなっています。建築物にはほかに東別院に通じる通用門、北西の竹薮には裏門があり、敷地は約4,000
㎡です。
(諏訪家屋敷公式ウェブサイトより)
書院正面
入母屋造、茅葺き屋根の接客用建物で、南向きです。玄関に式台が付設され、内部は玄関座敷、中座敷、奥座敷がL字に配置され、各部屋に床の間があります。玄関座敷の右手に2畳の間があり、従者の待合室になっていました。
(諏訪家屋敷公式ウェブサイトより)
前庭
主屋
入母屋造、茅葺き屋根の大型農家住宅で、棟は南北、東向き平入りです。内部は土間と畳部屋がほぼ半々で、玄関を入ると「おもてにわ」、「にわ」があり、土間には女部屋や風呂、おクドさん(カマド)があります。畳部屋は「だいどこ」、「かみだいどこ」、「なんど」、「おいま」「仏間」などがあり、にわの上は「つし」となっていて、藁や茅を保存する空間となっています。「つし」から合掌組みが見られます。
(諏訪家屋敷公式ウェブサイトより)
主屋座敷
書院座敷
庭園側から見た書院(左)と主屋(右)
土蔵
2棟あり、主屋に接するものは江戸後期で板間が2室、敷地の北隅の1棟は矢島町から移築したものです。
(諏訪家屋敷公式ウェブサイトより)
茶室
明治になって大津円満院(えんまんいん)から移築したもので、上段の間が設けられ、縁が付設されています。元禄12(1692)年の銘のある瓦が葺かれていました。江戸前期の茶室建築として数少ない隠れた秀作です。
(諏訪家屋敷公式ウェブサイトより)
枯山水庭園
書院の奥座敷から眺められる庭園は、築山と大きな岩を配した枯山水式庭園です。大きな立石と築山の間には苔が密集しており、石と苔で谷や滝を拵(こしら)えています。小堀遠州の作とも伝えますが、不詳です。
(諏訪家屋敷公式ウェブサイトより)
0140 – 0155
池泉回遊式庭園
主屋北側と書院中座敷から見える庭園は、中央に琵琶湖型の池を配置し、その周囲に飛び石を配置した池泉(ちせん)回遊式(かいゆうしき)庭園です。現在は釈迦堂(しゃかどう)川の水位が下がって水はありませんが、池の北端には石の丸橋や水門があり、船を引き入れていました。
(諏訪家屋敷公式ウェブサイトより)
主屋前の農機具展示
近くのお堂
Oct.31,2015 中山辰夫
大庄屋諏訪家屋敷
滋賀県守山市赤野井町171
最寄のJR琵琶湖線守山駅から琵琶湖方面に約4㎞行ったところに赤野井集落がある。続いて1kmほど行くと琵琶湖である。
江戸時代この地域の大地主であった諏訪家の屋敷で、真宗大谷派赤野井別院の北隣にある。敷地面積は約4000㎡である。
宏大な屋敷には、主屋・書院・茶室・土蔵・庭園がある。
諏訪家屋敷は、近世の和風建築と庭園を有する密度の高い大庄屋屋敷として、滋賀県内にも数少なく、重要な屋敷である。今は守山市指定文化財である。
説明
石橋から表門への道
琵琶湖に通じる釈迦堂川にかかる石橋を渡り、苔むした道から表門をくぐると、書院、主屋への通路があり、植栽の施された前庭がある。
主屋
桁行9間、梁間4間、合掌組入母屋造、四周に桟瓦葺の庇をつける。
主屋内部
書院
江戸時代後期の主屋には接客用の部屋が無く、別棟で客を迎える書院を建築している。
入母屋造、茅葺屋根、南向き、玄関に式台が付設され、玄関・中・奥座敷がL字に配置され、各部屋に床の間がある。玄関座敷の右手に従者の待合室がある。
茶室
明治になって大津の円満院より移築したもので、上段の間が設けられ、縁が付設されている。1692(元禄12)年の銘のある瓦で葺かれる。江戸前期の茶室建築として優れている。
土蔵と裏門
庭園
枯山水式庭園 書院の奥座敷から眺められる。築山と大きな岩を配す。コケや谷や滝を添える。小堀遠州の作とも伝えられるが不詳。
池泉回遊式庭園
釈迦堂川の水を引き入れていた。
水門
前庭
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