滋賀県長浜市 知善院
Nagahama Cjizenin
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Apr.2010 撮影/文:中山辰夫
長浜市元浜町29−10
天台宗
長浜市街の中心地でJR北陸線長浜駅の北東にある。
今は民家の間に建っている。大通寺からも近く徒歩5分程度である。
豊臣秀吉と関係深い寺で、秀吉が長浜城を築くにあたり、鬼門の守護として小谷城から移したともいわれる。
豊臣氏帰依の寺だが、今は昔日の観はない。
本堂・観音堂・地蔵堂および鐘楼などの諸堂が建っている。
表門
一間棟門、切妻造、本瓦葺
もと長浜城の搦手門(からめてもん)と伝え、明治に城郭の多くが取り壊されたり、移築されたように、この門も現在地に移されたもの。
一間の棟門(むなもん)で、北側に潜りをつけ、五平(ごへい)の親柱、副柱で大きな冠木(かぶりき)を受ける。
さらにその上に女梁、男梁を組み、軒桁をのせ、内側に控柱を立て、両者を貫で固める。
棟通りは蓑束(みのつか)の大戸実肘木(だいとさねひじき)で棟木を受け、反り増し付の垂木を配し、破風を架けている。
大扉の堅格子戸の意匠とともに、全体に城門の雰囲気を漂わせている。
鐘楼
観音堂
厨子内に国重要文化財の十一面観音坐像を奉安する
本堂
本尊の阿弥陀如来・日光・月光三尊像は秀吉が中国出兵の際、播州(兵庫県)書写山から持ち帰ったものといわれる。
他に大阪城落城の時に持ち出された秀吉の木造や淀君から次妹おはつの夫京極高次に宛てた自筆の(書簡)も保管されている。
木造十一面観音像(秘仏)
国重要文化財
木造、粉溜、漆箔、玉眼、像高:43.9cm
鎌倉時代初期のすぐれた像で、お顔も衣文も美しい。
毎年8月9日・10日には開扉される。
参考資料《総覧日本の建築、歴史と文化 近江、滋賀県の歴史散歩、他》
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