滋賀県長浜市 片山観音堂
Katayama Kannondo,Nagahama city, Shiga
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Nov.13,2017 中山辰夫
長浜市高月町片山
観音堂は片山神社の境内に建つ。琵琶湖を望む高台という片山神社のローケーションが素晴らしい。
片山は、高月町で唯一琵琶湖に面した集落。前に広がる片山湊は古くから湖上交通の拠点として栄えた港であった。
湊の背後は賤ケ岳から山本山につながる山地である。
「源平盛衰記」には、木曽義仲を迎え討つことを計画した平家の軍勢が、片山・飯浦・塩津を通ったという記事がみられるなど、港として漁場として、片山の名は古い記録にしばしば登場する。また、片山湊は江戸時代には伊香郡内の年貢米・蔵米の積出港として栄えた。
片山神社は琵琶湖を望む山本山北西麓に鎮座。創建年代は不明であるが口碑などによれば、往古より武門の崇敬が篤かった。
神社は観音堂の石段上に鎮座する。祭神は天日方命と奇日方命
石段〜拝殿
本殿
神社の参道口の左側に鎮座する浄土真宗・行善寺は1597(慶長2年)草創、開基は真教である。
観音堂
琵琶湖を見下ろす高台から湖上の安全を守る観音様として広く信仰されており、十一面観音立像が祀られている。
本像は津波から村人を救ったと伝え,漁屋行交う船の安全を守る水難除けに霊験あらたかな慈悲深い観音として、広く信仰を集めてきた。
観音堂の開創年代、所属宗派、寺号、山号ともに詳羅かではないが、巳高山仏教あるいは竹生島の信仰と関りがあるとの見方もある。
木造十一面観音立像 像高:71.5cm 室町時代 片山観音堂蔵 引用:特別展湖北の観音
寄木造、玉眼嵌入。当地方で活動した地元仏師の作とみなされる。何の飾りもつけず、右手は施無畏印、左手には水瓶という素朴な観音で、おヘソがくっきり見える事で親しみを感じる。
素晴らしいロケーション
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