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滋賀県長浜市 黒山の石造物

(Old Stone Buddhism Arts in Kuroyama, Nagahama City, Shiga Pref.)
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March 14, 2021 野崎順次 source movie

滋賀県長浜市西浅井町黒山


黒山道二体地蔵石仏 鎌倉時代後期 高133cm 花崗岩 
黒山川の土手に転落していたのを、先年上の道ばたへ移されたもので、昭和四九年春、大津の川端菊夫氏の調査により鎌倉後期在銘の近江における新資料石仏として知られるようになったのである。横幅223cmの不整長方形の自然石表面の中央に、高さ78cmの舟形ほりくぼめ内に地蔵立像を半肉彫し、下に単弁蓮座を刻出するもの二体をならべる。向って左のは合掌像、右のは右手に錫杖、左手に宝珠を持つ像で、像容は粗作に近いが風格があり、蓮座の弁は古調を示している。右像の舟形内向って右脇に、「立□嘉元二年(1304)二月十八日」と刻む。
(川勝政太郎「新装版日本石造美術辞典、1998」より)
                  


黒山集落へ入っていく。
            


奥の神社の手前左に多数の石塔、石仏が集められている。
黒山石塔群(鎌倉 - 室町、花崗岩) 層塔三基と五輪塔1基
      


左側: 五重石塔、二層目軸部に貫通孔
        


中央: 五重石塔、初層軸部後補、基礎側面に三茎蓮文様
         


右側: 石造層塔、相輪部に五輪塔 風・空輪を載せる。
          


五輪塔 鎌倉時代 高さ176cm 花崗岩
          


宝塔3基の側から見る。
     


左側: 宝塔残欠 鎌倉時代 五輪塔の火・風・空輪を載せる。
      


中央: 宝塔 鎌倉時代 花崗岩 正面軸部に仏坐像を刻む。
   


右側: 宝塔残欠 鎌倉時代 五輪塔の風・空輪を載せる。
       


黒山石仏群
賎ケ岳の合戦(天正十一年 1583年)で敗れた柴田勝家配下の家族が、身内の戦死者を弔うため石仏を奉ったという。
          


帰途
          


JR永原駅にて
       


参考資料
河合哲雄「石仏と石塔!」ウェブサイト

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